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魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
入学編〈下〉
公開討論会前日×同盟による調略活動
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何となく理解は出来ましたが、その分こちらも対策を練る時間はあまりない事ですね。まあその分こちら側は準備をしていますが、生徒会は誰が討論会に参加するのですか?」

俺の質問に会長はまるで「良くできました」みたいな笑みを作ると同時に、こちら側の準備というのが気になったようだが自分の顔を指差した。

「まさか、会長お一人ですか?」

俺らは半信半疑ではあった。でもまあ会長自身も、ちょうどいいのか一科と二科の溝を埋めるにはいいチャンスに違いない。

「はんぞーくんにも壇上に上がってもらうけど、話をするのは私一人よ。一真君の言う通り、打ち合わせは時間が足りないしね。一人だったら、小さな食い違いから揚げ足を取られる心配はないし。怖いのは印象操作で感情論に持ち込まれることよ。それに一科が二科に対する事は、既に一真君が処罰してくれたから助かっているけど、それは一時的にしかならないからね」

「ロジカルな論争なら負ける気は無い、と?あとはいくらこちらで処罰できたとしても、一時的なことは確かなようです。陰で陰口を叩く生徒も多いようですし」

俺がそう言うと、会長は自信ありげに頷いた。

「それにね。もしもあの子たちが私を言い負かすだけのしっかりとした根拠を持っているなら、これからの学校運営にそれを取り入れていけば良いだけの事よ。それに一真君の力も借りたいことだしね」

そう言ってから俺らは学校に登校したが、俺の力を借りたいという事は蒼い翼関連なのだろうと思った。俺らと深雪たちと別れた俺と蒼太は自分のクラスに行くが、過去に例のない討論会が明日開催されると発表直後から、同盟(「学内の差別撤廃を目指す有志同盟の事をそう呼ぶようになった」)の活動が活発になっていた。というより活性化の方が分かりやすいかな。多数派工作班とはこの事だろうと思ったし、戦国時代なら調略とも思ったが。始業前・休み時間・放課後、賛同者を募る同盟メンバーの姿が校内の到る所に見られるようになった。

「二科生の皆さん!我々は学内差別を撤廃する有志同盟の者です!」

「今朝生徒会長から発表があったように、明日は一科生と二科生の待遇に関しての公開討論会が行われます!」

「私たち二科生が、今の待遇を改善するまたのない機会です。皆さんもぜひ討論会に来てください」

と放課後になってまで、勧誘行動をしていたが。有志同盟の者たちには、皆、赤と青で縁取られた白いリストバンドを付けていた。もう隠す気ないのか、それともこのシンボルの意味を知らないのかと思っていた。俺は後者だと思うんだが、洗脳でもされているのかとも思ったが。まあ知らなければ罪は無い、という考え方は甘いというもんだ。一度そこに入ったのが最後だと思えと言う感じだと。まあ同盟の行動を妨害する気はさらさらないけど。「話し合い」に臨
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