第十八の罪
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冗談のつもりでいったらその一言が時々まさかの的中で、後々大惨事につながる。そして今とある場所でその大惨事が起きていた。
「なんで知ってるのよ」
「えっ?」
「えっ?じゃないわよなんで私がカップラーメンしか食べてないの知ってるのよ」
と赤い顔している花宮にマモン達もさすがに驚きすぎて声が出なかった。だが、花宮も別の意味で驚いていたというより恥ずかしかった。花宮は料理というか家事全般はまったくの駄目で、特に料理は壊滅的で、本来ならパートナーである小森(本当は小林、花宮も間違えている)がいないとだめなのだが、今小林は不慮の事故にあい入院中のため、大津宮にも代わりのパートナーを用意しといたらと言われたが、自分のパートナーは小西(又間違えている本当は小林)だけで十分といい、取らなかった。だが小囃子(本当は小林)がいないと今まで戦い以外経験してこなかった花宮にとってインスタント食品でもできるかできないかという状態のため、この一週間中、成功したのは21回中僅か回で残りの15回は全てUFОの水きりで失敗している。がしかしこういうのは友人にバレると大抵は笑って終わるのが、オチだが今回は違う。なにせ花宮は自分の欠点がバレたうえしかも敵にバレたとなるとなるとこの上ない屈辱だった。花宮は恥ずかしさのあまりついに目から涙を流してしまい、それに戸惑うマモン
「うわーんしくしくどうせ私なんて」
「いやなんで泣く、つか泣くな俺が何かしたかに見えるだろう」
と後ろから女三名に冷ややかな視線で見られ、早く騒ぎを鎮静化しようとし、麻婆豆腐の入れた皿を花宮に渡し
「ほら食えよ、これ食ってさっさと落ち着け」
「うん」
と花宮は何の躊躇なく普通に食べ始めた。そしてマモンは気になった事を聞く
「旨いか」
と質問をすると花宮は蓮華を置き
「美味しかった、はっ」
とその言葉にマモンはほっとした顔をしてそれを見て。我に返った花宮は、すぐに皿を置き。焦った顔で
「別にただ置いてあったから食べただけなんだから、普通なら食べないんだからね」
と言ったとき、全員、花宮をツンデレだなと思った。だがマモンは
「もう食べちゃったからいいじゃないか今は敵とか味方かと関係なく食おうぜ話はその後だ」
と言うとマモンは再び食事に戻る。花宮も言おうと思ったがこの所、まともなもの食べてないせいか食欲に逆らえず結局そのまま食事を続けた。
「というわけだ。わかったか芽吹」
「そうだったのか、でもマモン」
「何だ」
「いやこれ麻婆豆腐だったんだ俺、てっきりミートパスタかと」
と言うとマモンは気になって芽吹の皿を見ると皿の上に確かに麻婆豆腐は乗っていた。だが麻婆豆腐の下にあるのは、何故かご飯ではなくパスタだった。
「中華なのに何故パスタ、そこに炊飯器あるだろつかいつのまに茹でたそれ」
と炊飯器
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