入学編〈下〉
有志同盟×一時的拘束
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も所詮子供であり大人ではない。大人はここにいるけど、今は擬態中だから子供に見えるけどな。大人の対応でもあるように見えたと、後々蒼太に聞いたけどな。
「俺は彼らの要求する交渉に応じても良いと考えている。元より言いがかりに過ぎないのだ。しっかりと反論しておくことが、後顧の憂いを断つ事になろう」
「ではこの場は、このまま待機しておくべき、と?」
「それについては決断しかねている。不法行為を放置すべきではないが、学校施設を破壊してまで性急な解決を要するほどの犯罪性があるとは思えない。学校側に警備管制システムから鍵を開けられないかどうか間合せてみたが、回答を拒否された」
なるほど。慎重派は生徒会と部活連にあるが、一部強行派にも見える。ならば、このまま待つのもやむを得ないが。一礼をした後に下がったあとに携帯端末を取り出した。待機は俺ら以外ならそうするが、生憎俺らは不正行為をする輩を見過ごす訳にはいかないので、何もしないよりかはマシな方法をしてみた。こちらを見る視線があったが気にしないで相手からのコールを待ったら出たようだった。
「百山校長ですか?こちら織斑です」
ギョッとした視線が数本あったが、こちらは気にしないでスマホで電話をしていた。
「今放送室前にいますが、そちらの対応についてはどうされるつもりで?」
俺をマジマジと見る視線という本数が更に増えたけど。
「・・・・なるほど。そういうことですか、それで理事長と蒼い翼数名と百山校長の判断はどうされるおつもりで?」
委員長に市原先輩、その他数人が、聞き耳を立てている。が、校長との声は外からは聞こえないようにしているので、聞き耳をしても無駄だ。こちらとあちらの音声は聞こえないように端末に細工をしてあるからだ。まあこれから俺が言う事について、聞き逃さないためであろう。
「で、今こちらに生徒会長が来ると?こちら側は生徒会と部活連は慎重派で、風紀委員会は強行派のようで対応をどうしようか考え中です」
会長がこちらに来ると知った他の面々は驚きで一杯であったが、一真の事をまるで大人の対応の仕方だと思ったらしいが。
「なるほど。交渉の打ち合わせに場所、日程、形態についてですね。ですが、このまま放送室に突入をしても逆に怪我では済みませんが、・・・・分かりました。一時的に拘束をすればいいのですね。はい、あとは任せて下さい。では、失礼します」
とスマホでの電話を終了させてから、俺は生徒会、部活連、風紀委員会の先輩方に向いた。
「今こちらに会長が来るそうです」
「今のは、学校側の校長先生か?」
「ええ。こう言う事になったら、とりあえず学校側に報告をするので。俺らは生徒側でもありますし、学校側でもありますので」
俺の背後にいる蒼太と沙紀はあ
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