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魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
入学編〈下〉
宿題の答え
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こその国策学校。さっきも言ったけど、二科生制度も、魔法師、魔工技師の供給を確保する為の、ある意味無理を通りこした策である。

「そこまで言うつもりは無いけど・・・・・」

で、返ってきた答えは、歯切れの悪い否定だった。

「それでは、部活動ですか?剣道部には、剣術部と同じペースで体育館が割り当てられているはずですが」

昨日調査してくれた蒼太の報告では、剣道部と剣術部の利用日については、平等に割り当てられていた。まあ俺が調べようとしたら、もう報告書をまとめてリストしてもらえるけどね。脳量子波で頼むとそう言う風に仕事をしてくれるから、俺がやらなくてもやってくれる。あとは蒼い翼と学校側とのデータバンクを洗ったらしいけど。特に問題はないと考えられる。

「それとも予算の問題ですか?確かに魔法競技系クラブにはそうでないクラブに比べて予算が多く割り当てられてますが、活動実績に応じた予算配分は普通科高校でも特に珍しくはないと思いますが」

「それは・・・・そうかもしれないけど・・・・。じゃあ、織斑君は不満じゃないの?魔法実技以外は、魔法理論も、一般科目も、体力測定も、実戦の腕も、全ての面で一科生を上回っているのに、ただ実技の成績が悪いというだけでウィードなんて見下されて、少しも口惜しくないの?」

必死に言い募る壬生先輩の姿に、俺は少し苛立ちを感じる。というより俺は例え差別用語を言われても、逆に拘束または取り押さえる事が出来る。俺は不満も無念も、壬生先輩とは一切関係ないことだったけど。変えたいと思っているのが、壬生先輩自身なのになぜ自分の想いを語らないのか。

「不満はありますよ」

だから俺は。

「じゃあ!」

「ですが、俺としては別に、学校側に変えてもらいたい点は一切ありませんよ」

俺自身の想いを語ることにした。

「えっ?」

「俺はそこまで学校側に変えてほしいなどという想いはありません。しかも俺は学校側の人間でもありますし、壬生先輩も知っていると思いますが。俺の権限によっては差別用語や見下した輩を逮捕できますから。それに魔法大学系列でのみ閲覧できる非公開文献の閲覧資格はありますから、魔法科高校卒業資格だけですね。欲しいといえば」

俺の本心を語る。

「それに学校側で禁止する用語までを、学校側の所為にする訳にはいきません。生徒側の人間でしたら少しは共感できますが、自分の手で解決できる事はたくさんあるのですよ?生徒側の人間として生徒に成りすまし、風紀委員になってからは蒼い翼と合同での権限で仕事してますからね。残念ではありますが、壬生先輩とは主義主張の共有が出来ないようですね」

その言葉は、一見「雑草」と二科生を見下す一科生の間違ったエリート意識を批判しているようで。その実、自らの想いを誰かの
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