入学編〈下〉
先週のお礼×魔法に対する疑問
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「座って待っていればよかったと思いますが」
「それじゃあ織斑君が気付かないかもしれないでしょ?こっちが誘ったのだから、探させるのは悪いと思ってね」
女性らしいというより、年上からの気遣いなのだろうか。明らかに年上はこちらなのだが、今は擬態した姿だから歳も壬生先輩より下だ。というより目立ち過ぎだと思った。壬生先輩の外見は、美少女で美人とまでは言わないが、剣道小町まで言われたことだけはあるなとは思った。あとはまた変な噂がまた増えるのではと思ったし、上級生のある二人の顔が思い浮かんだ。初対面の女性と待ち合わせてため息などはタブーにあたる。
「とりあえず、飲み物を買ってから座りましょうか」
「そうね。今は混んでいないから」
俺はコーヒーで、壬生先輩はジュースだ。それを購入してから、空いている二人席に座った。護衛の蒼太は、俺の後ろにて立っていたけど。コーヒーを一口飲んでから、壬生先輩はストローで夢中で吸い上げる。そして飲んでから改めて言われたけど。
「改めてだけど、先週はありがとうございました。織斑君のお陰で大事に至らずに済みました」
揃えた両膝に手を置き、一礼をする壬生先輩。さすがは剣道小町と言われただけのことはあるな、だが俺は箒と同じだなと思った。顔立ち以外は面影があるからだ、ポニーテールだし剣道もやっている。今は剣術も一緒にやっているが。箒の腕と壬生先輩の腕だとどっちが勝つのか脳内で分析をしてみたが、箒の方が勝ると思ったし実際真剣で鍛錬することもある。それとISも紅椿だし、またの名をジャスティスとも呼ぶが箒にとっては紅椿の方がいいらしい。
「礼を言われるほどではありません。あれは仕事の一つでしたから」
「桐原君を止めてくれただけではないの、果し合いじみた真似をしたんだもの。あたしと桐原君だけじゃなくて、剣道部と剣術部の両方に懲罰があってもおかしかった。穏便に済んだのは、織斑君がお咎め無しを主張したからでしょ?まあ差別用語発言者は御用となったと聞いたわ」
「実際に騒ぎ立てる程ではありませんでしたし、壬生先輩と桐原先輩以外怪我人は出ませんでしたが、その後の剣術部の暴走行為に関係のない者が御用になったのは俺の前で差別用語を発した時点で御用になったのですから。それに拘束者の中には未遂犯やら常習犯がいたので正直驚きはしました。剣道部員が咎められることはありませんよ」
「あれこそ、相手が織斑君だったから大問題にならずに済んだようなものよ。他の人だったら、怪我人は免れなかったわ。怪我をせずに取り押さえることは他人にも出来たかもしれないけど、怪我をさせずに自分を傷を負わずにあの大人数をあしらうなんて、今でも信じられない。後ろにいる護衛者と一緒とはいえ、手加減してもらったことだけでも剣術部は感謝がいるかどうかは分か
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ