入学編〈下〉
先週のお礼×魔法に対する疑問
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に対しての技能です。なので、剣道とは全く異なる技能であり壬生先輩ならあのときに見ていたはずですが?」
僅かな考慮もない即答に、壬生先輩はショックを隠しきれていなかった。特に声を荒げたりしないで、逆にこちらが問いただしたのか壬生先輩の視線が宙をさまよっている。これは必死に脱出路を探しているような感じではあったが、その意味は正しかったのだと思う。一つため息をつくと、観念した顔で口を開く。
「魔法科学校では魔法の成績が最優先される・・・・そんな事は最初から分かってて、こっちも納得して入学したのは確かだけど、それだけで全部決めちゃうのは間違っていると思わない?」
「続きを」
「授業で差別されるのは仕方がない。あたしたちに実力が無いだけだから。でも、高校生活ってそれだけじゃないはずよ。部活動まで魔法の腕が優先なんて、間違っている」
まあ言っていることは理解している。この一週間でどれほど見てきたのかを、魔法競技に関係ない部活動が学校側から不当な圧力を受けていると言う報告は聞いていないし、もしあればこちら側から圧力をかけた者を処罰している。魔法競技系統の部活は、学校側から様々なバックアップを受けている。それについては、学校の名を上げるあための宣伝の一種であって学校経営者側からしてみれば、この少女が言っている優遇と冷遇の区別がついていないのだろ。しかし、少々結論が早すぎるのではと思ったのは俺だけじゃ無いのだと思ったに違いない。
「魔法が上手く使えないからって、あたしの剣まで侮られるのは耐えられない。無視されるのは我慢が出来ない。魔法だけで、あたしの全てを否定させはしない。あたしたちは、非魔法競技系の部活で連帯することにしたの。剣道部以外にも大勢賛同者を集めた。今年中に、部活連とは別の組織を作って、学校側にあたしたちの考えを伝える気よ。魔法があたし達の全てではないって、その為にも織斑君にも協力してもらいたいの」
「なるほど・・・・」
この子はアイドルかと思ったが、とんだ女闘士だった。自分の見る目がないと笑ったが、バカにはしていない。それに学校側に伝えると言ったが、俺も学校側の関係者であり非魔法の部活を作ったのも俺らの会社のが言ったことだし。百年前からある部活をそのまま無くすのは惜しいと考えた俺らは、非魔法の部活があってもいいのではと。
「バカになんてしてませんよ。俺の思い違いがおかしいだけであり、壬生先輩の事をただの剣道美少女としか見ていなかったので」
入学以来一癖も二癖もある美少女が登場したのか、普通の美少女を期待していた一部分も期待してたのか、思わず笑い飛ばしたいくらいだった。
「美少女・・・・」
意識が内側に向いていたのか、壬生先輩の呟きも彼女の顔を更に赤く染まるという事実のみとなった。そしてそわそ
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