暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
入学編〈下〉
先週のお礼×魔法に対する疑問
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らないけど。その点、あたしは桐原君に怪我をさせちゃったけど、言い訳に聞こえるだろうし。武道をやっていればあの程度、よくあることだわ。上達の課程で、自分の強さをアピールしたいという気持ちは抑えられない時期が必ず来ると思うんだけど、織斑君はあるかしら?」

「そうですね。武道や武術をやっていれば誰だってそういう風になると思いますが」

これは半分ホントで半分は嘘だ。俺のは武道の鍛錬ではなく、戦闘の技術を教え合ったりする。この歳で教え合うのはないから、今はそうだけど実際はあのバカ弟子の師範だし、単純に強さを求めるのはあまり縁がないと言う感じではある。

「そうでしょ?」

だが、当たり前だが彼女とは今日が初めての会話となる。俺や蒼太の内心までは理解するはずがないと思った。

「大袈裟に騒ぎ立てる必要がないのよ。あの後の乱闘で怪我人が出てたら、大問題かもしれないけど。実際に怪我人が出たと言っても桐原君だけだし、あたしと桐原君は怪我をするかもしれないというのを納得した上で竹刀を向け合ったのだから。それをあれこれ言われるのは余計なお世話というものよ。それなのに、あのくらいの事を問題にしたがる人が多いの。今回も、同じ程度の事で摘発された生徒も大勢いる。ただし、それは半分が風紀委員によるものだけど、風紀委員は点数稼ぎとしか思っていない。まあ織斑君は権限持ちだというのは知っていたけど」

「・・・・俺の権限はそういう輩を排除するまでのものに過ぎません。それに俺も風紀委員のメンバーなんで、申し訳ない」

「ご、ごめん!そんなつもりじゃないのよ!ホントに!」

決まり悪げな顔を装い頭を下げる俺に対して、いつの間にかエキサイトしていた壬生先輩は、大慌てで釈明をした。

「あたしが言いたいのは、織斑君はそんな連中とは違っていて、そのおかげで助かったという事で、えと、風紀委員の悪口が言いたいのではなくて、そりゃあの連中は嫌いだけど、ってあれ?」

何か知らんが崩壊して顔を赤く染める壬生先輩を、俺は顔一つ変えずに無表情で観察中。目は笑っていたらしいが、意味がない単語を声に出さないでいたが顔を染まっていたから、いじめっ子というワードが出たが、俺にはそういう性癖はないし。

「それで本題に入るとしましょうか?お話とは」

「担当直入に言います、織斑君。剣道部に入りませんか?」

唇の震え感がなくなり、一息ついたあとに本来の用件を切り出した。こちらとしては予想通り過ぎて少し拍子抜けではあったが、俺は既に答えを準備していたのでそれを言ったけど。

「せっかくですが、お断りをします」

「・・・・せめて理由を聞かせてもらってもいい?」

「逆に問いたいのですが、俺を誘う理由を知りたいですね。俺が使ったのは徒手空拳や真剣相手やテロリスト
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