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魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
入学編〈下〉
カフェへのお誘い
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わないでごめんなさい」

親しげに投げ掛けた微笑みは、同年代の少年には吸引力というか魔法を扱う者にとっては安易に使用はしないが心を奪う魔力が秘めたように思えた。

「あの時のお礼を含めて、お話したい事があるんだけど・・・・。今から少し付き合ってもらえないかな?」

彼女の笑顔は男子高校生に与える影響力はとてつもないものだろう。

「今は無理ですが、十五分後なら。妹を生徒会室に送らなければいけませんので」

あっさりと拒絶されたと同時に、それについての理由を聞くとようやく理解したかのようだった。

「えと、それじゃあ、カフェで待っているから」

想定外の反応に調子を狂わせながらも、壬生先輩は約束を取り付けることに成功したようだった。その後生徒会室に着いたが、俺は扉の前までだ。中には服部副会長もいる、いくら俺がいないところで謝罪の言葉を言ったからと言って、顔を合わせにくいということになるし相手側にとっては苦手な者と認識している。護衛の沙紀も中に入るが、まあ大丈夫だろうと思い生徒会室前で止まる。

「ではいつも通り図書館で待っているからな、壬生先輩の事については任せな。部活の勧誘かただのお礼なのかもしれんが、仕事が終わったらこれで連絡してくれ」

これとは指を差すと頭だ。深雪の仕事が終わると必ず脳量子波で連絡をしてから、待ち合わせている。盗聴もされないから心配もない、これは回線でいうなら秘匿回線よりも高度な回線と言って良いほどだ。秘匿回線より秘密な会話は全てこれで話し合っている。

「分かっております。ですが、一応はお気を付けを。お兄様のお力を見てしまった一人ですから、私利私欲で来る輩もバックにいるかもしれませんから」

「まあその時は俺らに任せてほしい。蒼太もいるし、バックには蒼い翼がある。それに沙紀もいるし、問題発言さえなければ大丈夫さ」

と言ってから、深雪はカードリーダに向かう。沙紀はカードを持っていない、行動をするにも常に護衛対象から離れない事。まあトイレとかだったら一緒に行くからな。男女だったら色々とまずいが、同性同士なら気持ちも分かるし友人からの相談にも乗れるからな。周りから見ると、護衛者は人生の先輩とも言われるらしい。そして俺は十五分後にカフェに向かったら待ち合わせの相手はすぐにいた。入り口の脇で立って待っていたからだ。
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