入学編〈下〉
粛清活動
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ていないんだけどなぁ」
俺にとってはだったけど、学校側は特に感謝をしていた。俺と蒼太は元々取り押さえる権限というのを持っているから、周りからだと大活躍と見えるが当人である俺らから見たら常識的な任務だったという感じだ。レオは明らかに噴きだすのを我慢している様子だったけど。
「今や有名人だぜ、一真。魔法を使わず、並み居る魔法競技者を連破した謎の一年生。あとは差別用語発した時点で逮捕や魔法を使おうとしても謎の力で封じられる謎の一年生ってな」
「随分と謎というキーワードが多いな。まあそれが正論なんだろうけど」
「一説によると、一真君は魔法否定派に送り込まれた刺客らしいよ」
ひょっこりと覗き込むように顔を見せたのは、同じく帰り支度を済ませたエリカだった。
「誰だ、そんな無責任な噂を流したのは・・・・」
「あたし〜」
『スパァァァン』
とエリカがそう言ったので反射的にハリセンで頭をはたいた。軽くだけど。
「冗談なのに、それではたくのはちょっとね〜」
「こういうの使うのは俺くらいだよ。それに冗談だから、軽めなのだから。マジだったら音が違うぞ?」
冗談だけど噂が本当なのは知っている。学校側からのと、生徒から教諭からのとかで。もちろんそれは学校側のデータバンクに報告として送信しているが。
「これでも何回かは死にかけたような気がするが、そういう体験も悪くはない。まあ他人事ではないけどな」
「それは御免なことで。でも一真だからできたことだからもういいじゃねぇの?」
面白がっているのは分かっているからハリセンは入れないが、剣術部の次期エースで二年生トップクラスを持つという実力者である桐原武明を、新入生の悪い言い方で補欠と言うが、補欠が倒したとの言い方になる。このニュースは、中途半端な魔法選民主義に染まった者達にとっては驚愕と共に怒りを覚えた。彼らは逆恨みという理不尽な怒りをぶつけるが、報復活動した者達をすぐに捕られられた事により活動をやめた。
私闘は粛清の対象であるが、俺のバックには風紀委員がいるという認識しかないので、事故に見せかける。巡回中の俺が近付くのを待ってからわざと騒ぎを起こすという行為をすぐに捕まえたことだ。誤爆に見せかけた魔法攻撃をしようにも、無効化のフィールドや風術とのコンボで魔法を使わせないようにしたからだ。あとは裏で結託している輩を調査した結果次第で、蒼い翼による粛清活動が行われる。風紀委員ではなく、蒼い翼の執行部的な存在に。彼ら的には、証拠は勧誘週間が終わったあとだと、勘違いしている輩もいた。現行犯は即刻逮捕したり、犯人を逃がそうとした者たちを次々と拘束してから犯人を捕まえるという方法になった。中途半端な魔法選民主義に染まった者達の中核の者たちも、実行しようにも気付
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