暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
入学編〈上〉
巡回×取り締まり
[6/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
」「でも、あの腕章って?」「マジかよ、ウィードが風紀委員?」と言っていたヤツを徹底的にするため拘束したけどね、ざわめきは剣術部が陣取っている辺りと俺に差別用語使った連中を一塊に集めた部分。それを念力で浮かせてから、こちらにいるところの隅まで置いた。そして俺は通信機を取り出してから、報告をした。

「こちら第二小体育館。逮捕者一名で負傷をしているので念のため担架をお願いします。それと差別用語に対して拘束者多数、こちらはただいま護衛の者が拘束中。ですが一応応援を頼みます」

大声を上げてはいないが、俺の言葉は人垣の外まで届いた。一呼吸置いて、その意味が意識に浸透すると同時に、最前列にいた剣術部員の一人が、慌てて俺に怒鳴りつけた。

「おい、どういうことだ!桐原と関係ない者まで逮捕というのは!」

気が動転しているようだが、周りで拘束された主に一科の新入生か先輩なのか分からんが。質問ではなく恫喝に近いものだったが。

「魔法の不適正使用と差別用語を私に発言したので、桐原先輩とその他の者は同行願います」

怒鳴り声に対して、律儀に答えを返した。まあ視線は抑え込んだ桐原に固定をしたままだから、顔も上げなかったのが逆効果となってしまったが。俺としては逆に好都合だ。

「おいっ、貴様っ!ふざけんなよ、ウィードの分際で!」

俺の胸倉に手が伸びるが、俺は桐原の手を放してから、後退をし蒼太と合流。今の所差別用語を言った者は全て拘束済み。また増えるとみているが、桐原を観察しながら。そして俺にウィードと言った上級生を見た。

「なんで桐原とウィードって言っただけで逮捕なんだよ!剣道部の壬生だって同罪じゃないか。それが喧嘩両成敗ってもんだろ!」

人垣の中から援護射撃をされたが、俺にとっては逮捕者が増えるだけの事。無論、桐原や俺に掴みかかろうとした剣術部員に対する援護ではあったが。それは俺らにとってはそちらが勝手に首を絞めているようなもの。

「魔法の不適正使用と差別用語発言の為、と申し上げましたが」

平坦な口調で、またしても律儀に答える。無視すれば良いのにと思ったエリカではあったが、一真の権限の事を思い出した。差別用語を発したときには取り締まるということを。でもエリカの予想通りに起こったけどね。

「ざけんな!」

完全逆上した上級生が、再び俺に掴みかかる。身を翻して手を逃れたことで、そちら側では火に油を注ぐという感じにはなったが。その剣術部員は今度は拳を交えてくるが今は躱しておく。次々と拳を繰り返すが、徒手空拳が得意な俺に対してはまるでスローモーションのように動いているので、すぐに避けられる。それからというもの、後ろにいた剣術部員は羽交い絞めをしようとしたが、それも躱されてさっきの部員に当たる。闘技場からざわめきが消えた
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ