暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
入学編〈上〉
巡回×取り締まり
[2/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
こと、地術は少しの振動でエリカの周りの人垣を揺らして平衡感覚を無くすことだ。俺らは人垣の中に突っ込んでいきながらエリカの手を掴む。

「走れっ!」

手を掴んだまま、走っていき人混みをすり抜けて校舎の陰まで避難した。蒼太も追いついたようであったが、俺と同じでエリカとは正反対に向いていた。エリカは何で後ろを向いてるのか意味が分からないようだった。

「エリカ、服が乱れているからすぐに直してほしいのだが」

「あ、そういうことか。助かったよ、ありがと」

と言いながら、エリカが服装を直すまで俺らは見張っていたが。そして服装は直ったが髪型が少し乱れていたので、俺は髪をとかす道具を取り出してから俺はエリカの髪をとかし始めた。最初はビクッとしたエリカだったが、一緒に手鏡を渡されたので納得した。そしてある程度とかしたら、確認をしたら今度は自分でやるといって道具を貸した。

「こういう道具も持っているとは感心するねー。一真君」

「こういうときに備えたからだ、持ってきて正解だったが」

「これでよしと。あ、道具返すね」

と言われたので、道具一式を空間の中にしまった。そのあとエリカの行きたいところを回っていた。まあ俺らは巡回でエリカは部活をぶらぶらと。それにしても校庭一杯にテントが並んでいるのは、校庭だけであって専用の競技場では普段使われている部活のデモンストレーションが行われているし体育館も同様。俺らが足を運んだとき、第二小体育館、通称「闘技場」では剣道部の演武が行われていた。

「ふーん・・・・魔法科高校に、剣道部があるんだ」

「確かに。魔法科なら実戦向きの部があるのかと思ったが、剣道のみのもとは」

俺の言ったことは間違いではないが、俺でも知らないのはあるが。まあ部活全部を知っているわけではないので。

「・・・・一真君でも知らないことはあるんだ。武道経験者なら大抵は知っているようなことなのに」

「同じ一年同士だから、知らないこともあるさ。まあこういうのは俺じゃなくて学校側にいる蒼い翼関係の者が詳しく知っていそうだ」

まあ知らないのは間違いないけど、報告としては聞いたことはある。魔法師やそれを目指す者が高校生レベルで剣道をほとんどやらないと言っていた。魔法師が使うのは『剣道』ではなく『剣術』、術式を併用した剣技。小学生なら剣技の基本を身に付けるために剣道をやるが、中学生になると将来魔法師になろうという者が多いから剣術に流れると本社の伝手で聞いたけど。

「一真君も武器術は魔法とかでやっている?闘気とかプラーナとか」

「いやほとんど自分のでやっている。だからなのか競技者の気持ちくらいは分かるつもりだ」

「へえー。蒼太さんもそうなの?」

「自分は近接術も得意ですが、中遠距離が得意です
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ