入学編〈上〉
ISとCADの調整
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再生を繰り返すので、それに耐える装甲とISコアとGNドライブを融合させたものをいくつかやった。穂波さん専用機はほぼ完成したので、「初期化」と「最適化」をキーボードで高速タイピングで完成させた。そして地下二階にはISを動かせるほどのドームがあるので、深夜と穂波さんは地下に向かった。次は深雪たちのCADを調整を始めた。どうやら今回俺の模擬戦により起動式の入れ替えに拘束系の起動式である対人戦闘のバリエーションを増やしたいとのことだった。
汎用型のCADに登録できる起動式は一度に99本。でも俺らが開発した最新鋭機を各自に合せてチューンアップしているので、限界はないが一応偽装として99までにした。ホントは無限大に増やすことができるけど、一方起動式のバリエーションは、どこまでを起動式に組み込み、どこから自分の魔法演算領域で処理するかによって事実上、無数に分かれる。一般的に、座標、強度、終了条件を変数として魔法演算領域で追加処理し、それ以外のファクターは起動式に組み込んでおくというパターンが採られる。強度を起動式の定数として演算領域を軽減し発動速度を高めるという手段が採られることも少なくない。防御系の魔法式は自分を中心とした相対座標を定数化することも多いし、接触系魔法で全ての値を定数とするというテクニックも実習授業の中で紹介されている。深雪はこれらの例とは逆に、出来るだけ定数項目を減らして融通性を高めた起動式を登録するようにしている。俺はともかく深雪は魔法師が習得できる魔法数の平均値を大きく上回る多彩な魔法を使いこなす深雪や俺らにとっては99は少ないのだ。
「蒼太たちも拘束系のか、蒼太はともかく沙紀と結衣はISを持っているだろ?」
深雪たちは多種多様な魔法を使うが、深雪は減速魔法を得意とする。減速系のバリエーションがある冷却魔法は絶対零度を作り出すほど。まあ俺と深雪が神化になれば、絶対零度以上の冷たさになるし、何万度の火炎を放つことも可能。それを現代魔法に取り入れているが、限界はある。ということで、今は4人とも測定中であり4人それぞれのを調整していた。測定中は下着しか纏っていないので、俺も目を向けないようにして作業に取り掛かった。4人一斉にできるのもオーバーテクノロジーをいじっていると、自然と出来るようになってしまったからな。
「全員、終わったぞ。お疲れさん」
と言って全員寝台から起きると、俺は4人にそれぞれガウンを羽織らせた。そのままだと風邪をひくかもしれないと思っての配慮だ。これほどの精密な測定を行う調整はそんじょそこらのより高値だ。学校の調製施設だと、ヘッドセットに両掌を置くパネルで測定をしている。着替えておいでと言ったあとに地下のIS専用のアリーナに行ったら、ちょうど深夜と穂波さんが武器調整をしてい
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