暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王ARCーX 〜波瀾万丈、HERO使い少女の転生記〜
三話 私の弟です。
[2/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

◆◇◆

「さて、だいたい作りたいデッキは作れたかな?」

私の目の前にズラリと並べられているデッキ達。それを見るデスガイドの表情は優れない。なぜに?

『どれもこれもエゲツないものばかりでしたね。』

全く酷い事を言うな。どれもこれも(私だけが)楽しめるデッキじゃないか。それをエゲツないとは……。

『なんか優希さんとデュエルする人が可哀想に思えてきましたよ』

「なんで??そんな酷いデッキは作ってないよ??」

私が作ったのは合計10個。ガチ5個、ネタ3個、メタ2個だ。アクションカードメタは作ったが頑張れば突破できるのにな〜。

何デッキを組もうかと考えていると、やや幼い声が部屋の外から響く

「姉ちゃ〜ん。起きてるー?もうご飯だよー!」

恐らく弟の徹だろう

「わかったー!今行くねー」

とりあえず返事しておくか。しかしすぐに行きたいのだが一つ問題点が……。

チラッとさりげなく隣に座っているデスガイド見る。ニコニコしながら、首を傾げる。

『私は別に大丈夫ですよ。凡人には見えませんから。』

「よかった」

こんなのが私の側に居るのを見られたら、変な噂をされてしまう

『こんなのって……。けど、実体化して、優希さんに触れる(悪戯)する事もできますよ♪』

「ルビがおかしい??」

一体私に何をする気だよ!

「何をって……ナニですかね〜」

だ、駄目だ、こいつ……。

デスガイドの言動に頭を抱える。

『困ってる優希さんも可愛いですね♪って、そんなことより晩御飯行かなくていいんですか?』

「あっ……。忘れてた!」

扉を開け放ち、ダッと駆け出す。あっ……リビング何処?


◆◇◆

どうにかしてリビングに辿り着き、家族と共に夕食を食べる事ができた。初対面とは思えないくらい溶け込めてホッとしたのはまた別の話。

そして、今は弟の徹と共にテレビを見ている最中……。というか、弟を眺めている。

クリクリとした大きめの瞳に、鮮やかなハニーブラウンの髪の毛。

撫でたら、さぞ気持ちいだろうな〜……はっ!イカンイカン、思考がブラコンになっていた。

ハッと我に帰ると徹がジト目で私を睨んでいた。

あっ……ジト目も案外可愛い……ってイカンイカン!また思考が変な方向に

私には、ブラコンの性癖はないはずなのだが……。まさかデスガイドの影響か??

「姉ちゃん……さっきから見てきてどうしたの?」

「うっ??な、なんでもないよ!」

絶対何かあるだろと目が訴えかけてくる。ヤバい、このままじゃあ変な誤解される??

「と、徹。デュエルしようか?」

デュエルと聞いた我が弟は目の色がわかりやすく変化する。


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ