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魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
入学編〈上〉
模擬戦
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かにと合図をしたら、ドライグ達の声が聞こえなくなった。で、向かい合ったら副会長は余裕の顔をしていた。この距離からの突進があっても魔法発動の方が早い。今回は魔法による試合だったとしても、先ほど力について聞いたら使用有りとの事だった。属性は制限がある、使える属性と使えない属性がある。使えない属性は、二種類で毒とかゴーストとかだ。属性は14種類。

この種の勝負は通常、先に魔法を当てた方が勝ちとなるが、そうはさせないのが俺である。CADも使うが、一科である副会長が二科である俺に負けるはずがないと思っているはずだ。CADは魔法を最速で発動するツール。合図前にCAD以外の手段も聞いたけど、CADのスピードは敵わない。CADを使って魔法を発動する速さが、魔法実技の成績を決める上で最大の評価ポイントとなる。一科と二科を分ける最大のポイントになる。俺は拳銃特化型で、副会長は腕輪形態の汎用型。特化型はスピードがいくら早くても、副会長が負ける要素がないとそう考えて居ると思うし、新入生に負ける要素はないと考えているのが命取りとなる。

「始め!」

俺と副会長による「正式な試合」、その火蓋が切って落とされた。副会長の右手がCADの上を走る。単純に三つのキーを叩いただけだった。でも副会長が得意するのは中距離戦らしいし、一対一は苦手と聞く。副会長は第一高校入学以来の丸一年間負けなしだと。個人戦・集団戦を問わない対人戦闘のスペシャリストである渡辺先輩に驚異的な高速・精密銃撃魔法を駆使する七草会長、『鉄壁』の異名を取る部活連会頭の十文字先輩で三巨頭と呼ばれているそうだ。単純な起動式を即座に展開を完了し、魔法の発動態勢に入ったが俺は動かずにしていたのか、勝ったと思い俺に魔法を放った。移動魔法で後方の壁にぶつけることを。床から魔法陣が出たが、不発に終わった事に対して驚いたのは副会長だけではなかった。

「ん?今何かしましたか?」

と俺が言った言葉により意味が分かったギャラリー諸君と副会長。

「今、魔法発動したわよね?リンちゃん」

「はい。発動しました。ですが、織斑君には不発とされています」

「な、なぜだ!どうして魔法が発動しない!もう一度だ!」

といい、また魔法を発動して展開、俺に向けたがまたも不発。なぜかというと俺の周りには風が纏っていたからだ。そして魔法が来るときに魔法や異能の力を全て無効化できる力を発動し、俺が立っている場所に魔法陣が浮かんでも不発に見えるのだ。

「そっちから来ないのであれば、こっちから行きますよっ!」

と言って神速を使い、副会長に後ろに立った。そして風術を発動させてから出力2割の風の刃で、副会長に向かって放った。当たった瞬間に副会長の身体が少しの衝撃で、身体が前に倒れそうになったので、立て直した副会長だったがそ
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