59章 音楽をする理由について、清原美樹は語る
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いとか、自我なんて、自分で考えている世界なんて、
ただの思いこみに過ぎないなんて思うということは、すべては無価値であるなんてことにも、
つながりかねないことなんですよね。ですから、よく、人は、
ニーチェのことをニヒリズムの元祖、虚無主義者と、カン違いしているようです。
でも実際は、大違いですよね。そのニヒリズムを乗り越えて、力強く、誇り高く、
プライドを持って生きよう!って言っているわけです。そのツァラトゥストラとかの著作では。
あと、ニーチェは、こんなことも言ってます、『意欲は解放しよう!と言うことは、
意欲は創造であるからだ。わたしはそう教える。そうであるからして、
創造のためのみに、君たちは学ぶべきだ』と・・・。
さて、そろそろ、わたしの未熟なこのお話しの最期になります。
ニーチェは、この世界のありさまを、あらゆる事物の内に宿る『力の意志』のせめぎ合い、
であるととらえています。つまり、すべての存在は、『生きること』の充実を求めて、
より強く、大きく、高く成長しようとしていると言うのです。古い価値観や、
道徳に縛られて生きることは、自分の生そのものを否定することであると言うのです。
人は誰でも自分を信じて、性欲などの欲望も、すべて力の意志なのだから肯定的にとらえて、
ゆったりと悠然と生きていればいいと言うのです。
ニーチェの哲学の重要なキーワードのこの『力への意志』は、生命の根源的な力を信じる
純粋な明るさに満ちていると言われます。力への意志は、生成し終えることはなく、
ゴールはなく、無限大に大きくなろうとすると言うのです。見わたす風景、日々のニュース、
自分の身体、何もかもが生きている。それこそが生きていることの本質であって、
そこには力の意志があるというのが、ニーチェの考えだそうです。
そして、力への意志を、身をもって実現することができる人間を『超人』と呼んでいます。
最期に、わたしの胸に響く、ニーチェの言葉を、簡単して、まとめさせていただきます。
『しょせん、人間は自分の視点からしか、物事を見ることはできない。したがって、
誰もが正しいと認めることなんて、ひとつもない。人生を全部受入れよう。そして強く生きよう。
自分の欲望を認めよう。それは自分のありのままを1番大切にすること。
自分が尊いことを認めること。超人とは、前例にとらわれず、変化を受け入れる、
創造的な人間である。ささいなことでも、まわりの人たちが明るくなるほど歓ぼう。
大切なことは、いつも歓びを抱くことであり、自分の人生に満足していれば、
他人への憎しみも薄らぐのだから…』
これらの言葉に触れていると、わたしも元気が出て、音楽をやっていこうという気になるのです。
まとまりがありませんでしたけど、これで私の
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