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魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
入学編〈上〉
生徒会室でのお昼×特例権限についての理由
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い。私にも立場というものがあるんです」

市原先輩はリンちゃんより鈴音の方が良いのではと思ったが、中条先輩の方はそれであっていると思う。会長よりも小柄な上で童顔だ。本人は無自覚でもあれで上目使いされたら、小さな子供に見えると俺は思う。

「もう一人、副会長のはんぞーくんを加えたメンバーが、今期の生徒会役員です」

「私は違うがな」

「そうね。摩利は別だけど。あっ、準備ができたようです」

ダイニングサーバーのパネルが開き、無個性ながら正確に盛り付けられた料理がトレーに乗って出てきた。5つだが足りないと思ったら渡辺先輩は自分で作ってきた弁当を取り出したことで納得する。ちなみに蒼太と沙紀も穂波さん特製の弁当を作ってもらっているので、空間から2つの弁当を俺が取り出すと不思議がる会長たち。まあ普通に不思議に思うが、これは俺の力の一つだ。中条先輩と深雪が立ち上がってから俺らの分を取る。自配機対応の机でなけらば人の手が速いからだ。まずは当たり障りのない話題となった。まあ俺と会長の仲はあるので、共通の話題はあるがそれは関係者のみならあるがここには関係者ではない者もいる。なので今は料理の事となるが、自動調理なのでレトルトなのだが、俺らは手作り派ではある。

「そのお弁当は、渡辺先輩がご自分でお作りになられたのですか?」

深雪の意図は、単に会話を円滑にしたセリフであり他意はない。

「そうだ。・・・・意外か?」

深雪に問われて頷いたあとに、意地の悪い口調で渡辺先輩は質問を返した。嫌味ではなく俺ら下級生を少しからかっただけだと思うが。

「いえ少しも。料理を好んでいるのであれば、手を見れば分かります」

と言ったら手を隠していたけど。俺と深雪はどっちかといえば手作り派である。まあ俺が作ろうとすると、深夜と穂波さんと深雪に止められる。俺の料理スキルはもはや女性が食べるとプライドを粉々にするから作らせてくれない。でもたまには作らせてくれるけど、腕をなまらせたくないので。

「私たちも、明日からお弁当にしましょうか?」

「ふむ。そうなると必然的に俺ではなく深夜か深雪が作るんだろ?それに食べるとしても場所がない」

「それはそうですよ。お兄様の料理は五つ☆が付くほどの腕前で、私やお母さまのプライドが粉々になるのは存じていますでしょ」

二人の会話は、兄妹の会話と思われがちだが会長と渡辺先輩にとっては親子の会話だなと思ったそうだ。俺と深雪の関係を知っているからな。空気は異性の肉親同士と見えるらしいが。

「・・・・まるで恋人か親子同士の会話ですね。それと深雪さんは知っていますが深夜という方はどちら様ですか?」

市原先輩が爆弾発言をしたので、一瞬バレたかと思ったが違ったようだった。

「深夜は知り合いの者なん
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