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オズのムシノスケ
第二幕その三

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「凄く激しいスポーツよね」
「ラグビーと一緒で」
「ラグビーねえ」
 ドロシーはカルロスとお話しながらこちらのスポーツのことも考えるのでした。
「あれもね」
「激しいですよね」
「身体と身体がぶつかってね」
「しかも始終走って」
「相当に体力を使うわね」
「ですからアメフトやラグビーをしていると」
 どうなるかといいますと。
「物凄く体力がついて体格も」
「立派になるのね」
「身体も大きくなって筋肉質になります」
「そうなっていくのね」
「そうじゃないとやれないですから」
 ラグビーもアメフトもです、このことは。
「どっちも」
「サッカーも走るわよね」
「けれど身体と身体はぶつからないですから」
「だから違うのね」
「ラグビーはサッカーから生まれましたけれど」
「あら、そうなの」
 ドロシーはこのことは知りませんでした、そrで今のカルロスのお話を聞いて目を瞬かせてこう言うのでした。
「ボールが全然違うのに」
「それでもなんです」
「ラグビーはサッカーから生まれたスポーツなのね」
「そうなんです」
「ううん、あまり想像がつかないわね」
「ムシノスケ先生ならそのことをご存知だと思いますよ」
「では一度ね」
「先生からですね」
「そのことも聞いてみようかしら」
 そうしたことをお話しているうちにでした、一行はその王立大学に着きました。大学は石のとても綺麗で立派な建物が幾つもあって。
 とても広かったです、その広さは。
「うちの学園とね」
「同じ位あるわね」
 恵梨香がカルロスに答えます、皆でその大学を見ながらです。
「動物園も水族館もあって」
「植物園もね」
「美術館に博物館もあって」
「色々と勉強する場所があって」
「凄く立派な大学ね」
「そうだね」
「この大学はオズマがオズの国の若い人達に必要だと思ったものが全部あるの」
 ドロシーがこう五人にお話します。
「動物園も博物館もね」
「全部ですね」
「作られてるんですね」
「そうなの、だからね」
「全部あるんですね」
「勉強に必要なものが」
「学問よ」
 勉強ではなくと言うドロシーでした。
「勉強はベンキョー錠ですぐに済むから」
「だから学問をですか」
「この大学の人達はするんですね」
「本を読んだり何かを見てね」
 そうして学問に励んでいるというのです。
「身体を動かす合間にね」
「その身体を動かすことですね」
 カルロスが言いました、ここでまた。
「それが何か」
「そうよね、そこは」
「僕はそれが何か知りたいんです」
 大学のスポーツは、というのです。
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