暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
入学編〈上〉
オリエンテーション
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強さ、似たような負けず嫌いに、実はこの二人は気が合うのではないのかと俺は思う。予鈴が鳴り、思い思いの場所に散らばっていた生徒たちが自分の席に戻る。美月たちとは少し離れているが、まあいい。その辺りは昔と変わらないのだなと思いながらもそこからは違っていた。電源が入っていなかった端末が自動的に立ち上がり、既に起動していた端末ウィンドウがリフレッシュされる。と同時に、教室前面のスクリーンにメッセージが映し出された。

『5分後にオリエンテーションを始めますので、自席で待機してください。IDカードを端末にセットしていない生徒は、速やかにセットしてください・・・・』

俺にとっては全く意味のないことだった。既に選択授業の登録を終えてしまったが、これも復習という感じだと思えば退屈にはならない。オンラインガイダンスをもう一回見直すかと思ったら予想外の出来事があった。本鈴と共に、前側のドアが開いた。遅刻した生徒ではないのは確かだから誰?と思ったらスーツを着た若い女性だ。誰が見ても美人というだろう。愛嬌あるなという感じがある女性は、せり上がってきた教卓の前に立つと、小脇に抱えていた大型携帯端末を卓上に置いて教室を見回したけど。意外だと思ったのはどうやら俺以外の生徒もそう感じたのか戸惑いが充満する。卓上端末を利用したオンライン授業が採用されている学校では、教師が教壇に立つという事はないと聞いた。授業を端末越しに行うから、それより優先順位が低い諸事項伝達を職員を教室で話すということはない。俺らがいた拠点の学校ではあったけど。教室の職員用コンソールが使用されるのは、何か異例の事態が発生した場合のみと聞いたことがある。

「はい、欠席者はいないようですね。それでは皆さん、入学、おめでとうございます」

つられてお辞儀を返している生徒も何人かいたが。俺としては懐かしい感じではある。あるIS世界の外史でもこんな感じだったか。この時代では肉眼で生徒を見回すような事はしないようだ。着席状況は端末にセットされたIDカードにより、リアルタイムでモニターされている。学校関係者があのような大きなタブレットサイズの端末を持ち歩く必要もない。学内にはあちらこちらにコンソールが収納されているし、床からせり上がってきた教卓もモニター付きのコンソールが内臓されている。

「はじめまして。私はこの学校で総合カウンセラーを務めている小野遥です。皆さんの相談相手となり、適切な専門分野のカウンセラーが必要な場合はそれを紹介するのが私たち総合カウンセラーの役目となります」

そういえばいたな。この学校のセールスポイントはカウンセリング体制が充実していると学校関係者から聞いた事がある。

「総合カウンセラーは合計十六名在任しています。男女各一名でペアとなり、各学年一クラスを担当します。このクラス
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