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魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
入学編〈上〉
入学式(2)
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です」

オーバーアクションのエリカとは対象的に柴田さん、これからは美月と呼ぶか。美月も喜んでいた。沙紀からの報告によると、予想通り蒼い翼副社長である青木から祝いの言葉を受けた事により周りにいた生徒会は度胆を抜いたとな。零社長からの祝い品を貰ったそうだが、零社長=俺だから俺から渡した事になる。

他の二人の女子は違うクラスのようで、あっさりとした反応だった。高校入学に浮かれるのはよくある事で、一学年八クラスで一クラス二十五人という平等ではある。開花を期待していない二科生の所属クラスは、E組からH組と決まっていて大輪の花を期待されている一科生と同じクラスになる事はない。

別クラスとなった二人とはここで別行動だが、もう会えないという訳ではないので二人共ホームルームに向かうそうだ。AからD組とEからH組は使用する階段も違うが、テンション下がる訳ではなさそうだ。ここはエリート校だから、ここが受かる事が嬉しい事なのだろうな。俺も随分前の外史でもこういう事があった。

「どうする?あたし達もホームルームへ行ってみる?」

エリカが俺の顔を見上げてそう訪ねて来た。美月も同じくそう聞きたそうにしていたようだった。半世紀前から伝統を守り続けている学校もあるけど、今の高校に担任教師という制度は無い。事務連絡についても人手を使う事なく、人件費の無駄遣いをしないよう全て学内ネットに接続した端末配信で済ますらしい。俺としたら少し寂しいと思う。

学校用端末が一人一台制になったのは、何十年前の事らしいが正確には不明だ。俺もそん時いたが、その時は宇宙にいたからな。現在の常識というのは、蒼い翼にいる者達から教えてもらったけどな。個別指導も実技指導がなければ、余程の事でない限り情報端末が使用される。

それ以上のケアは、専門知識を持っているカウンセラーがいるとの事。確かバカ弟子の門下生がいたと聞く。では何故ホームルームが必要かと言うと、実技や実験の授業の都合としてだ。実技や実験を時間内に終わらせて、かつ余剰時間を作らないようにする為には、人数を一定レベルに保つ必要があるからな。

居残りもいるそうだが、自分用の決まった端末があった方が何かと利便性が高いという理由があるそうだ。どんな背景があるにせよ、一つの部屋で過ごす時間が長ければ、自然と交流が深まるのは昔と変わらないな。

俺としたら担任いた方がいいのではと思う事だが、現実はそうでもないからな。それが無くなればクラスメイトの結びつきは強くなる傾向があるとデータ化されてたし。それに前の会議でもそういうのがあったから。新しい友人を作るのであればホームルームに行くのが手っ取り早い。

「悪いが、俺は妹と待ち合わせをしている」

授業も連絡事項についても今日はない事を知っている。俺は諸手続きが終わったら
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