暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
入学編〈上〉
入学式(1)
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ところで4人は同じ中学なの?」

千葉さんの答えは、意外だった。

「違うよ、全員さっき初対面」

意表を突かれた俺の表情が可笑しかったのか、千葉さんは説明を続けた。蒼太もクスクス気味だったから、千葉さんが気付かないで蒼太の後ろからハリセンで軽く叩いた。

「場所が分からなくてさ、案内板と睨めっこしていた所に、美月が声をかけてくれたのがきっかけ」

「・・・・案内板?そんなのあったか、蒼太」

蒼太に聞いてみてもさあ?と言う感じだったが。入学式のデータは、会場の場所も含めて入学者全員に配信されている。携帯端末に標準装備されているLPS(ローカル・ポジショニング・システム、英名:Local Positioning System)を使えば来れるはずだが。

ちなみに俺の携帯端末は、この時代では珍しいスマホとケータイを持っている。両方ともトレミーとの連絡手段となってるが、一応この時代に合せて改造したスマホ。あとは隊員との通信機とかも持っているが、LPSは俺らでいうならGPS機能とでも言うのかな。

「あたし達、三人共端末持って来ていなくて」

「だって、仮想型は禁止だって入学案内に書いてあるんだもん」

「折角滑り込めたのに、入学式早々目を付けられたくなかったし」

「あたしは単純に忘れたんだけどね」

「なるほど・・・・そう言う事ならしょうがないな」

端末を忘れた時点でそう言う事なら迷うはずだと思った。まあ俺らは、例え離れても耳に付ける通信機で位置特定してくれるトレミーがいるからな。入学式が始まったがやはりと言うか、来賓祝辞と来賓紹介が大きな歓声が上がった。

それは蒼い翼の副社長をしている青木が来ていた事だ。蒼い翼は世界一有名な大企業であり、卒業者が就職するならナンバー1だからである。あとはFLTの社長や各企業の社長で、どれも俺らの傘下のだ。
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