追憶編
基地見学×組手
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から大丈夫だろう。俺と深雪は興味津々で、軍の魔法師はどのくらい強いのかをね。俺達はバカンス中だが相手は軍人。
深雪は露出少なめの半袖ワンピースと紫外線防止のシースルーカーディアン、俺は柄がついた半袖シャツにジーンズ。車で来たら警備員に警戒をされたが、俺らが風間大尉の知り合いと知ると通してくれたようだ。駐車場に車を停めて基地を訪れた。
「防衛陸軍兵器開発部の真田です『織斑少将、お久しぶりです。深雪さんも』」
基地で出迎えてくれたのは、予想通りの人物だった。真田繁留中尉で記憶共有者の一人。前回は俺の元部下だった。
「なるほど。士官の方に案内をしてくれるとは思っていなかった。ここは空軍基地だと聞いたが『名前で呼んでくれると嬉しいな。俺は少将ではない』」
「軍の事に詳しいようですが『今はソレスタルビーイングでしたか。それに階級がないと聞きましたが本当だとは』」
「俺のとこに軍属に詳しい伝手がいるんでな『階級はあるが、今は名前で呼んでいるからな』」
「そう言う事ですか。空軍基地に陸軍の技術士官がいるのは、本官の専門が少々特殊で人材が不足しているからですよ。案内を下士官に任せなかったのは・・・・風間大尉の知り合いと言う事ですから」
そう言って真田中尉は、人好きのする笑みを浮かべた。深雪と話していないが、脳量子波で会話していた。面識があるから。真田中尉に案内されたのは体育館。本当だったら別の呼称があると思うが、5階建てはある高さの天井にロープが何本かぶら下がっていた。
兵達が大勢、ロープを登っては天井近くから飛び降りる。それを繰り返しだったが、素人から見れば何をしているかは不明だがパラシュートを背負ってないから、あの高さだと骨折レベルの怪我で済むな。何しているかと言うと、加速系魔法・減速術式のようだ。
五十人程度だが、ここにいるのは全員魔法師。レベルは低いが、これだけ数の魔法師がここに揃うのは流石は国境最前線とでも言おうか。例の不良兵士であるアイツも魔法師のようだな。風間大尉は俺達を待っていた。
「早速来て頂くとは光栄だよ。軍に興味を持って頂いたと解釈してよろしいか?」
「まあそう言う事ですよ。俺らの護衛であるコイツも興味がありますから『こいつは俺の部下だ。面識はあると思うが』
「その歳で興味があるのは実にいいですが、そうですか。護衛の者も興味がお有りとは『蒼太か。久しぶりとでも言っておこうか』」
そこからは脳量子波での会話になったが、蒼太とは同期のはずなのに今回は違う役だからな。いつの間にかロープ登りでもしてみないか?と誘われたが、俺らが魔法師だと分かったかと質問をしてみた。まあ脳量子波で知っているはずだが、あえて質問してみた。俺は愛用CADを持ってないし、深夜と深雪に穂波さんには最新型
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