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魔法少女リリカルなのは〜"死の外科医"ユーノ・スクライア〜
本編
第四話
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シールド貫通技。高い解析能力と精密な魔力操作がないとできない代物だよ」
「オイラは魔力と磁力の精密なコントロールには自信があるッスからね。基本的にはこれらを利用したクロスレンジがメインッスよ」
「じゃあ、最後の方に出した、あの遠距離技。あれは何なの?あれも磁力の応用技?」

今度はティアナが質問する。

「もちろんッス。あれの正体はこれッス」

そう言って、ユウはポケットからある物を取り出す。

「これって、コイン?」
「そうッス。ただのコインッスけど、仮にこれが音速以上で向かってきたら?」
「音速!?どうやって!?」
「『レールガン』って知ってるッスか?」
「「「「「「「レールガン??」」」」」」」

聞きなれない単語に特務6課のほぼ全員が首をかしげる。

「磁力を使って、リニアと同じように、金属片を加速し、打ち出す質量兵器ッスよ。オイラの魔力を磁力に変換して、それを再現したッス。最大重量は200ポンド(約90kg(キログラム))、最大速度はマッハ3(時速約3700km(キロメートル))くらいで打ち出せるッスよ。もちろん、さっきの模擬戦では当たっても大怪我しないように威力を調整したッスけど」
「でも、ユウ。それって、魔力弾じゃなくて、純粋物理攻撃だから、非殺傷設定出来ないよね?」
「せやな。ユウ君、その技はあまり大っぴらには使わないこと。いいね?」
「・・・了解ッス」

ユウはしぶしぶ了解する。

「他には何もない?」
「あとは、砂鉄を操って、結構な広範囲を殲滅できるッスよ。砂鉄を高速振動させれば、チェーンソーみたいにスパッと切れますし・・・」
「だから、非殺傷設定出来ひんやん、それ!!それも使用制限や!!」
「そうッスよね・・・・・・・・・ちぇっ」

またもや、切り札に制限を掛けられ、ユウは悔しそうに呟いた。





ユウの能力についての説明も終わり、模擬戦を行った、ユウとエリオはシャワー室で汗を流していた。

「それにしても、ユウ。僕は今まで磁力の変換資質って聞いたことなかったよ」
「まあ確かに、オイラも自分以外で、そう言った人とは会ったことがないッス。電気の変換資質を持つ魔導師が磁力を操るって話はたまに聞くッスけど、オイラの変換資質は、珍しいことに、100%磁力だけなんで、そう言った魔導師と比べると変換効率が半端なく高いそうッス」
「へえ・・・。だからこそ、膨大な磁力を必要とする、レールガンが打てるんだね」
「そう言うこと・・・・・あれ?意外とレールガンについて詳しいッスね。そう言えば、さっきだって、レールガンって単語を聞いても、あんたは、みんなと違って、首をかしげてなかったッス」
「以前ユーノさんが読ませてくれた、地球の小説にその兵器の詳しい解説があったんだよ
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