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魔法少女リリカルなのは〜"死の外科医"ユーノ・スクライア〜
本編
第四話
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ー。・・・・・・それで、ユウ君」
「何ですか?姐さん」
「ユーノ君はあたしたちについては、何か言ってた?」
「師匠は自分の過去については、ほとんど教えてはくれなかったッス。ただ、昔、師匠が、子供の頃、偶然にも姐さんと出会い、そして魔法を教えたことを話してくれただけッス。師匠は、そのときに、『僕が師匠だなんておこがましいけどね』って言ってたッスけど、でも、やっぱり、オイラにとって、姐さんは姉弟子ッスから、オイラと同じように、あの人から魔法を教えてもらった人が、どんな人間か興味があったッス」
「そう・・なんだ」
「「なのは(ちゃん)」」

目に見えて落ち込むなのは。

せっかく手掛かりを掴んだと思ったら、肝心な所は一つも分からずじまいだったのだから、それも仕方がないのかもしれない。

「まあ、とにかく。ユーノ君の推薦なら、信用してもええでしょう。・・・ユウ君、ようこそ、特務6課へ」
「歓迎するよ。ユウ」
「よろしくね。ユウ君」
「はいッス」





場所は移り、ここは訓練場。

ユウはライトニングに配属されることが決定したが、彼の実力の確認と言うことで、急遽、模擬戦を行うこととなった。

同じ部隊であり、歳も近いことから、エリオが模擬戦の相手になった。

(この人は正体の分からない高速機動魔法を使う。同じスピードタイプのクロスレンジ型の魔導師・・・。油断は禁物だ)

「それじゃあ、始めるで」
「はい!!ストラーダ、セットアップ」
<Yes,my master!!>

エリオは光に包まれて、バリアジャケット姿に変身する

「オイラはいつでもいいッスよ!!」

対して、ユウは中国拳法のような独特な構えとるだけで、服装に変化はなく、デバイスを起動する様子もない。

「ちょ、ちょっと、待ちい!!あんた、デバイスは!?」
「へっ?オイラはデバイスなんて使わないッスけど?」
「「「「「「はっ??」」」」」」

驚きのユウの宣言に、特務6課全員が驚きの声を上げる。

当然だ。魔導師にとって、デバイスは己の魔法を十分に発揮するために、なくてはならない物であるのは、子供でも知っていることなのだから。

それを、あろうことか、ユウは使わないという。

日常生活ならともかく、戦闘中でそれは、自殺行為である。

特務6課の隊長陣ですら、デバイスなしでは、その実力はあるときの半分以下にまで下がってしまうだろう。

だがしかし・・・・・・。

「オイラは師匠に憧れて、師匠と同じようになりたくて、修行してきたッス。師匠も『デバイス使ったら?』って言ってたッスけど、これだけは譲れないッス。『魔法戦闘ではデバイスを使わない』。それがオイラのポリシーッス!!」
「いや、でも・・・」

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