暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜"死の外科医"ユーノ・スクライア〜
番外編
File.2〜アリサ、すずか誘拐事件〜
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涙を流す。

(ごめんなさい。最後まで謝れなくて。本当にごめんなさい・・・・・・・ユーノ君(、、、、))

そこで、すずかの意識は途切れた。

だが、彼女に対して引き金を引かれることはなかった。

なぜなら・・・・・・・。

ドッゴーン!!

「「っ!?」」

爆音とともに倉庫の扉が吹き飛び、蜂蜜色の長髪を緑のリボンで束ね、眼鏡をかけ、バカでかい日本刀を持った優男が侵入してきたからである。

「って、てめぇ!!なにもんだ!?」
「名乗る名などない。通りすがりの、悪党だよ」





話は少し遡る。

ユーノはクアットロに言われた倉庫に辿り着いた。

「ここで間違いないかい?」
『間違いありませんわ、何なら倉庫内のカメラもハッキングして調べましょうか?』
「いや、いい」

そう言って、ユーノは召喚魔法で手元に武器を召喚する。

それは、全長2m(メートル)近くもの長さを誇る、『野太刀』と呼ばれる日本刀だった。

通常、日本刀と呼ばれて、真っ先に思いつく形状のものは、室町時代以降に普及した『打ち刀』と呼ばれるもので、長さは大体、1m(メートル)ちょっとである。

だが、ユーノの持つ『野太刀』は主に戦国時代に使われていたもので、腕力がないと使いこなせない武器である。

だが、ユーノはそれを軽々と振りまわす。

そして、手元に翡翠色のキューブを召喚した。

「エアボンバー・1フェイスリリース」

すると、激しい轟音と共に、倉庫の扉が吹き飛ぶ。

「って、てめぇ!!なにもんだ!?」

中に踏み込むと、銃口を向けてきた、犯人と思われる黒服の男に、そう言われる。

そして、ユーノは答える。

「名乗る名などない。通りすがりの、悪党だよ」
「っ!?」

ユーノはそう言うと、地面を蹴り、銃口の延長線上から、体を外すように、斜め前にかけ出す。

犯人もすぐにユーノに銃口を向けようとするが、彼の腕に、いつの間にか翡翠色のリングが掛けられ、腕を動かすことができなかった。

「リングバインド」

そう、それは、ユーノが得意とする捕縛魔法の一つである、リングバインドだった。

管理外世界では魔法の使用はご法度だが、先ほどもエアボンバーの魔法を使ったし、この程度なら大丈夫だろうと考え、相手の動きを一瞬封じている隙に、野太刀を鞘ごと(、、、)振り下ろした。

「がっ!!」

野太刀は犯人の肩に当たり、痛みのあまりそのまま失神する。

そして、肩の上にある野太刀をそのまま振り回し、呆けていたもう一人の仲間の顔面に直撃させる。

「あぴゃっ!!」

そして、その場で頭と足が半回転した犯人は、床に頭を打ち付け気絶してしまった。

「ふう。
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