暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜"死の外科医"ユーノ・スクライア〜
番外編
File.1〜スカリエッティ脱獄事件〜
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新技術を遥かに凌駕している古代遺産(ロスト・ロギア)。そして、それらを作り出せた世界が使用していた魔法も、今のミッド式や近代ベルカ式を遥かに上回っている、ということか。さすが、『望む情報は全て揃う』と言われる無限書庫だ」
「僕も、実際に見つけたときはゾッとしたよ。管理局はなんて危険な代物を、長年ほったらかしにしてたんだってね。管理局は古代遺産(ロスト・ロギア)ばかりを危険視しているけど、本当に危険なのは、それらを作り出すことができた世界の水準そのものだよ。今の技術でも解析出来ないほどの高度な技術を扱っていた世界の魔法が、僕たちの魔法より下なわけがない。そして、古代遺産(ロスト・ロギア)は遺跡で発掘しないと見つからないが、それらが作られた世界の魔法は無限書庫ならちょっと時間をかければ簡単に見つかる。そして、僕はもうあそこで10年以上働き、5年以上司書長をやってたんだ。いくら鉄壁と言われようとも、僕の前じゃザルだね」
「手厳しい言葉だね。・・・・・それより要件を言いたまえ。なにも世間話をしにわざわざここに来たわけでもあるまい」
「ヴィヴィオの件だ」

二人の間に緊張感が走る。

「僕はJS事件の際、ゆりかごのこと、聖王のこと、古代ベルカのこと、調べられることは全て調べた」
「ふん。やはり、あの決戦の前に、君を消すことができなかったのはこちらにとっては大きな痛手だったな」
「そして、気づいてしまったんだ、ヴィヴィオがゆりかごの部品として組み込まれたときにかかる負担の大きさを。それは、わずか5、6歳の少女の肉体に耐えられるものじゃない。かつて、君はそれを解消するために、レリックを使い、ヴィヴィオを聖王モードにすることで強引にそれをクリアした。違うか?」
「まあ確かに、その通りだ」
「でも、やはり完全にはクリアできなかった。おまけに、なのはがスターライトブレイカーで無理やりヴィヴィオのレリックを破壊してしまった。本来、レリックの人体への融合と分離は綿密な計算と適切な設備が必要不可欠にもかかわらずだ」
「・・・・・・」
「レリックによる強制的な肉体強度の増強による反動、ゆりかごへの接続により体にかかった負担、そして、体内のレリックを強引に破壊したことによるダメージ。どれもヴィヴィオにとっては大きすぎる負担だったが、どれか1つだけなら、まだ大丈夫だったかもしれない・・・・・・しかし」
「しかし、それが三つも重なってしまったことにより相乗効果でそれは致命的なものになってしまった。・・・・・・私の計算ではもって3年だよ」
「っ!?」

ユーノの言葉をさえぎり、スカリエッティがその続きを答える。

そしてユーノも、出来れば否定してほしかったことが真実であると知り、絶句していた。

「それで、真実を知った君はどうするのだね?全ての原
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