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魔法少女リリカルなのは〜"死の外科医"ユーノ・スクライア〜
本編
第一話
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めに、無限書庫に請求した機密資料をユーノ君が持ってきたときですね。もう半年も前のことです。そのとき話したことも、担当していた事件についてのユーノ君の推察を聞いたりといった、事務的な会話ばかりでした」

話を聞いているうちに、三人娘の表情が暗くなる。

三人とも、いつの間にか、親友だと思っていた相手との交流は、仕事関係の事務的なものばかりとなっていて、プライベートな付き合いはほとんどなかったのである。

昔のメンバーで集まったりしたときを思い返してみても、いつもそこにはユーノだけが存在しなかったことに気がついた。

まるで、自分たちが、ユーノだけ(、、、、、)を除け者にでもしたかのように。

「そんなぁ。もしかしてわたしたちのせいなの?わたしたちがユーノ君を孤独に追いやっちゃたから、ユーノ君は姿を消したの?」

なのはは今にも泣きだしそうだった。

「落ち着いて。なのは」
「せや。なのはちゃん。まだそうとは決まったわけやないで」

フェイトとはやてがなのはを励まそうとするが、彼女たちの心情も罪悪感でいっぱいだった。

三人ともユーノは親友であると同時に、恩人でもあるのだ。

なのは。

PT事件、闇の書事件、撃墜事件、そしてJS事件。彼女が道に迷ったとき、不安に押しつぶされそうになったとき、彼女を導いてくれたのは、いつもユーノの言葉だった。特に、撃墜事件のときには、『魔法はおろか二度と歩けなくなるかもしれない』という絶望感にいた彼女を立ち直らせてくれた彼には感謝してもしきれなかった。

フェイト。

PT事件の裁判のときには、証人として味方してくれたし、執務官試験のときも、ユーノの方がよっぽど忙しいにもかかわらず、自分の勉強を手伝ってくれた。

はやて。

自分がリインフォースUを作るとき、寝る間を惜しんでまで、無限書庫からユニゾンデバイスの資料を探してきてくれて、プログラムを作る際も彼の手助けがなければ完成しなかっただろう。

その恩人に対して、自分たちの今までの行動は、ただ、彼に働かせるだけ働かせて、みんなで集まるときは、いつも除け者にしているという、恩を仇で返すようなものであった。

「落ち着け、なのは。案外そうではないかもしれんぞ?」

突然のクロノの言葉にその場にいる女性陣が一斉にクロノに注目する。

「クロノ提督。どういうことかしら?」
「(別に嘘をつくわけじゃない。全て話さなければいいんだから大丈夫か)・・・だいたい二週間くらい前ですかね。彼と飲みに行きましたが、ユーノのやつ、そのときに“無限書庫(ここ)での僕の役割はもう終わった。そろそろ、遺跡発掘の旅に出たいな”って言ってました。彼は元々、流浪の民スクライア、一か所に留まり続けるよな気質(タチ)ではなかった、
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