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魔法少女リリカルなのは〜"死の外科医"ユーノ・スクライア〜
プロローグ
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でミッドチルダの魔法学院(魔法科専門の大学の様なもの)を飛び級で卒業し、9歳でスクライナの発掘責任者に任命されるほどの『天才児』であり、無限書庫を実質一人で開拓し、管理局の重大部署にまで発展させた立役者であり、学会でも若きホープと期待が寄せられるほどの考古学者であるのだが、同年代のなのは達の活躍がでか過ぎていまいち目立たない青年である。ちなみに、いまだ独身である。

「・・・もう一度聞こう、フェレットもどき。貴様本気なのか?」
「・・・ああ。本当だよ。当の昔に決めた事さ」

次の瞬間、またクロノの拳が目にもとまらぬ速さで振るわれる。しかし、今度の拳はユーノの身には届かず、その直前に、ユーノの眼前に展開された翡翠色のラウンドシールドによって防がれる。

ゴッ!!と鈍い音がし、堅いシールドを全力で殴りつけたために、拳から鈍い痛みが走り、苦痛に顔を歪めるが、それでもかまわずに、クロノは言葉を続ける。

「き、貴様。このフェレットもどきが。本当に管理局を出て行く(、、、、、、、、、、、)つもりなんだな!?」
「何度も言わせないでよ、腹黒提督。無限書庫(ここ)で僕にできることは全て済んだ。もうここにこだわる理由は無いよ。それとも、もしかして酔っていてまともに理解することも出来ないのかい?」
「酔っていたら、酒瓶で貴様の頭をかち割ってやるところだ!!」

そう言うと、クロノはおもむろに持ってきた鞄の中をあさり、一本のワインボトルをとりだす。

「去年のお中元でグレアム元提督から届いた、フランス製のワインだそうだ。あの国はここ数年、不作続きだったらしくてな、久々の上質なワインだそうで価値が跳ね上がり、これ一本で120万もするそうだよ。まあ、中身がいっぱいなのは目を瞑ろう、今日は貴様の門出の祝いだ、これぐらいの重量はサービスしてやらんとな」
「・・・クロノ。君はさっきから何を怒っているんだい?」

なぜか、殴ったクロノよりも殴られたユーノの方が冷静に対処しているというシュールな光景であったが、だんだんと落ち着いてきたのか二人とも椅子に座り直し、おもむろにクロノが切り出した。

「ユーノ、普段僕は君のことを、フェレットもどきだの、なのはの使い魔だの、顔を合わせる度に悪態をついてきたが、君自身とその能力は認めているつもりだ。それこそ、君ならフェイトを託してもいいと思えるくらいにな。君は民間協力者でありながら、提督(ボク)と同等の権力、いや、替えがきかないという意味では、僕以上の権力を持つ無限書庫の司書長という立場にいる。だが、君はたかだか司書長程度(、、、、、)で収まるような男ではない」
「買いかぶりって言葉を知っているかい?いや、知らないだろうね」
「以前の機動6課設立の時だって、僕とはやてで方々手をまわしてやっと君を引き抜
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