無印編
もう一人の魔法少女
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反応の距離を考えると、恐らく月村家の敷地内だろう。
考えてみれば、私有地なので警察でも捜査ができるはずがなく、今まで見つからなかった訳である。
(ど、どうしよう?)
(あ、そうだ!!)
そう言うと、ユーノは突然なのはの肩から飛び降り、森に向かう。
(あ、そっか!!)
ユーノの意図察したなのはは立ち上がった。
「なのは、どうしたの?」
「ユーノくんがあっち行っちゃって。もしかしたら何か見つけたのかも。ちょっと探してくるから待ってて」
「あ、なのはちゃん」
なのははユーノを追って森に入っていった。
「(やれやれ)・・・心配するな。僕がついていくから。二人は心配せずに待っているといい」
「わ、分かったわよ」
「なのはちゃんをよろしくね」
龍一の強さを良く分かっている二人は、なのはのことを龍一に託した。
「なのは、僕が結界を張るから!!」
「うん!!」
ユーノが封鎖結界を張り、森の中を進む。
「僕を置いていくなよ!!」
木の枝を飛び跳ねながら、龍一も合流してきた。
「「龍一(くん)!!」」
その時、少し離れたところで光が迸り、そこに現れたのは・・・・。
フォルムはそのままにとんでもない大きさに巨大化した子猫であった。
「・・・え?」
「ぷ、くくくくく」
なのはは目を点にし、龍一は笑いを堪え、ユーノはズッコケた。
「・・・・えーと・・・・あれって?」
「多分、あの仔の『大きくなりたい』って願いが正しくかなえられた結果だと思う」
「成長じゃなくて、物理的にデカくなっただけじゃねえか」
ズドン、ズドンと足音を響かせながら、子猫が歩いく。
「とにかく暴れだす様子もないから、今のうちに封印しちゃおう」
「そうだね」
そう思っていた矢先、黄色い魔力弾が子猫を襲った。
「「「!?」」」
魔力弾が来た方を振り向くと、木の枝に金髪の女の子が着地した。
「ミッドチルダ式の魔法!?僕と同じ世界の魔導師だ!!」
「なあ、ユーノ」
「何?」
「高町のバリアジャケットでも思ったけど、君たちの世界ではあんな感じのコスプレみたいな恰好が標準なのか?」
「え?」
『何を聞いているんだこいつは?』と言った目で龍一を見つめるユーノ。
後ろでなのはが『コ、コスプレって、あはははは』と言っているが、とりあえず無視する。
「まあ、確かに露出が多い気がするけど、あの程度ならまだ普通の範囲内だよ」
「・・・・・そうか」
ミッドチルダと地球の価値観がはっきりとわかった瞬間であった。
金髪の少女はさらに魔法弾を連発してきた。
「レイジングハート、セ―――ト、ア――――ップ!!」
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