第6話 少子化の影響で重婚が合法になろうとも、リア充に至れる座席は有限である
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『―――――という事です。以上の事をもちまして、今日が終わり明日に日が変わった時点でこの日本上では重婚を認める法が正式に執行されます。これまでの説明を聞いても戸惑う方も多くおられるでしょうが、如何か混乱しすぎずに対応をお願いします。詳細については明日の朝刊やネット、それ以外にも航行しますのでご安心ください。では次のニュースです――――――――』
−Interlude−
5月 27日 水曜日
ジャンヌが川神学園に転入してきてから4日めになると、彼女の美貌にたかる様に非公式ながらファンクラブがいつの間にかに結成されていた。
このファンクラブのメンバーは、男だけかと思いきや女子生徒も思い切り混じっているのだ。
理由としては、階段から落ちそうになった所を助けたりなどの場面を幾つも起こしていたりする絶世の美の中に凛としたかっこよさも併せ持つ姿に年下は勿論の事、同い年と果てには一つ上の先輩にもジャンヌお姉様と呼ぶものまで現れる始末(此処に転入してくるまでも全ての学校・スクールでも呼ばれていた)。
しかもその女子生徒たちの瞳に映っているのは恍惚然としたドが付くほどの百合だ。
更にはあろう事か、そのまま突撃して告白する女子生徒まで出たのだ。
当然ジャンヌはそのような趣味は持ち合わせていないという事で、あっさり振ったが。
それでもあきらめの悪い生徒たちは告白はしてはいないが、今も直そのような表情でジャンヌを見ている様ですよ」
今は2−Sの朝のHR前の時間で、ジャンヌは冬馬達の話を聞いていた。
その事実にジャンヌは軽い頭痛を覚えていた。
「まぁ、仕方ないんじゃね?お前さんとしちゃあ善意でやったんだろうがよ。そう受け取る奴もいるって事だろうって!ぐへぇ!?」
これを答えたのは井上準だ。
彼はあれから、ロリコン成分を吸収したからもう大丈夫とと言う言葉と共に現れてから、ジャンヌとこうして和気藹々として話すことが出来るようになった(別に喧嘩していたわけではないが)。
「後から来たくせに、ジャンヌを責めるような口を聞くハゲにお仕置なのだぁア!」
それを背後から迫り井上準の頭を叩きつける小雪。
「大丈夫ですか?準君」
「いててて・・ま、まぁ、何時もの事だから気にしなさんな。それより、今の話題は重婚についてだろう?」
「重婚しようも何も、準には誰も居ないんだから意味ないでしょう」
それをひどいわ!と返す準。そんなやり取りをしている中、途中から真剣な顔つきで黙る冬馬。
「如何したの?トーマ」
「いえ、重婚の事について考えていたんですよ」
「若は今まで何人も喰って来てるからな。もう、何人にか申し込まれてるのか?」
「いえ、そうではなくて
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