第五章 楽園
第6話 凜袮の家
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「幼馴染なんだろ?俺はともかくお前なら勝手にお邪魔しても別に問題ないだろ」
士道「そうか……そうだよな」
上条「いや……士道の変態ぶりを耳にした凜袮のお母さんなら追い出すかも……」
士道「……それやられるとリアルで傷つくから……」
上条「それはそれでいいけどな。早くインターフォン押せよ」
士道「いいのかよ!?……ったく、押すぞ」
ピンポーン。
という独特の音が響いた。
だが反応はなし。
…………
もう一回押してみるか。
ピンポーン。
…………
だが反応はなし。
士道「おっかしいなぁ……」
上条「今は出掛けてるんじゃないのか?」
士道「あ……鍵、掛かってない……」
上条「え?」
士道「……入るか?」
上条「……いやいや、上条さんはマズイだろ。入るから士道一人でーー」
言葉は最後まで言えなかった。
士道「いいから入るぞ!」
士道が上条の襟元を掴んで入っていったからだ。
上条「っ!?ちょっ!?絶対不法侵入だって!捕まるって!」
だが士道は聞く耳を持たなかった。
上条「不幸だ……」
そう言わずにはいられなかった。
士道「凜袮〜!いるのか〜?」
士道の声が家中に響いたが、返事は返ってこなかった。
上条「(何だろ……この違和感……)」
そこは、玄関に続く廊下。何の変哲もない、普通の廊下。しいて言えばかなり綺麗に掃除されているということぐらいか。
士道はそんな違和感を持った素振りもなくリビングへと続く扉を開ける。
士道「おーい、凜袮。いるの……か……?」
上条「ん?どうした士……どう……?」
二人はリビングに入った。
そこには目を疑う光景があった。
それは、
家具が何も置いていない、殺風景な場所だった。
士道「引っ越した……とか……?」
上条「聞いてないぞ……?」
士道「だよな……」
上条「それに、この部屋……士道のリビングにそっくりだ……」
士道「え……?あ、確かに……」
上条「てことは、さっきの違和感は……これか……」
士道「え……?ちょ、ちょっと待てよ……昔、ここを行き来してたんならどうして記憶がないんだ……?」
士道「それに、あいつ……いつからここに住んでたんだっけ……?」
上条「お前……記憶が、ないのか……」
その瞬間、
頭に凄まじい痛みを感じた。
士道「う……」
上条「な、何だ……?」
士道と上条は頭を抱えて膝をついてしまう。
数秒後、頭の中にとある声が響いた。
?「あなたの真実は、ここにはない……」
上条「(この声……夢の中
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