5話
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だが、あの日……自分の事を受容れてくれた時は心から嬉しかった。詩乃が幸せなら、その時に側に居るのが自分じゃなくても良いとは思っていた。たとえ、其処に自分の居場所が無くても……彼女の笑顔が有れば、それだけで戦う理由になると思っていた。
だが、その反面……自分の元から何処かへ行ってしまうのは怖かった。イヤだった……。
正式なカツキングの次の所有者に選ばれた筈の《アウトレイジクリスタル》が一度も四季に応えてくれなかったのは、四季の中にある矛盾、迷いゆえだったのだろうと考え付いたのはつい最近……アウトレイジクリスタルの力の一部……カツキングの神器モードの第二形態……カツキングMAXの力を使える様になった時からだ。
(力を振るう理由……再確認できたな)
詩乃を守る事。掌から伝わる温もりを、彼女の笑顔を……四季としても、アウトレイジとしても守りたい……。久し振りに彼女を侮辱する言葉を聞いた時に思わず一誠を殴ってしまった時の事を思い出しながら、そんな事に気付けた。
『…………っと……るの!?』
「へ?」
突然聞こえた声に気が付くと何時の間にかリアスの姿があった。
「ちょっと、聞いてるの!?」
「いや、全然」
そうはっきり応えると怒りを露にして怒鳴ってくるリアスをスルーしつつソファーに座る詩乃と共に四季だった。
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