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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos48父の夢/娘たちの願い〜Florian family's Dream〜
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まれ育った世界の未来と、世界で一番大切な博士の夢と命。不確定なリスクだらけの天秤に載せられるわけがない」
「そんな時、わたしは見つけたの」
「それが、砕け得ぬ闇――システム:アンブレイカブル・ダーク・・・、あの基体が持つ、永遠結晶エグザミア・・・?」
俺がそう確認を取ると、キリエが「そうよ」と小さく頷いた。
「無限連環システムの核、エグザミア。死蝕で死に向かってるエルトリアを唯一救える希望。過去のどの時代でもなく、この時代限定で、わたしが持ち帰ることが出来る可能性があるって、シミュレーションの結果が出た。もうこれしかない、って思ったわ。闇統べる王ロード・ディア―チェが完全稼働していて、そのうえでU-Dをその制御下に置くタイミングが、昨夜訪れるはずだった・・・」
そこで区切ったキリエの言葉を代弁するように「失敗した、か」クロノが言うと、「違う。まだ失敗したわけじゃない。まだ、わたしはまだ活動できるから」と彼女はクロノを睨みつけた。すぐに俺は「負ったダメージを治してもらったから?」と訊く。
「ううん。それとは別よ。わたしやお姉ちゃんは、この過去の世界での活動制限があるの。わたし達の体を動かすエネルギーは無限じゃない。補給する必要がある。でも・・・」
「持てるだけのエネルギーを使い果たせば、私たちは活動停止します。この時代での補給はまず不可能かと」
俺とクロノは顔を見合わせる。スカリエッティなら、フローリアン姉妹のエネルギーを分析し、尚且つ生成できるんじゃないか、と。これ以上、あの変態ドクターに借りなど作りたくはないが、今ここで彼女たちが活動停止すると、ヴィヴィオ達が未来に帰れない可能性が高い。
「問題はエネルギーだけじゃないんです。転移機があとどれだけ保つのかも判らないのが現状で。私とキリエがそれぞれ1回使っていますから。あとは、その、帰るだけの1回分だけなんです。それも近いうちに行わないと・・・」
「「行き当たりばったり過ぎる・・・」」
クロノと一緒に大きく溜息を吐く。こんな二度とエルトリアに帰れないかもしれないような計画を、確かなスケジュールも経てずに・・・って、それが難しいのか。そうまでしてフローリアン博士の夢を繋ぎたいんだな。
「・・・アミティエさん、キリエさん。話が少し変わりますが・・・」
2人の目の前にモニターを3枚と展開。表示するのは、未来から強制転移させられて迷子状態なヴィヴィオとアインハルト、そしてトーマ。トーマの中には融合騎のリリィという少女が居るらしいが、その姿は未だ捉えられていない。
「彼女たちも未来から来たようなんです。おそらくあなた達の時間移動の余波に巻き込まれたものと思われます。少女2人の方は13年後から、少年の方は16年前後の未来から」
「た
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