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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos48父の夢/娘たちの願い〜Florian family's Dream〜
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†††Sideなのは⇒ルシル†††

本局は第零技術部。ジェイル・スカリエッティを主とした、次元世界屈指の技術が埋もれる部署。そこに今、俺とクロノは居る。目的は、保護した未来からの来訪者であるアミティエ、キリエのフローリアン姉妹の治療。そして事情聴取だ。

「――なかなかに面白い少女たちだったよ。私の娘たちとはまた違った構造で、出力も段違いであり、出力炉もまた画期的な技術が使われていた。私はそれなりの天才だと自負はしていたが、改める必要があるようだ」

「ドクター、私たちは席を外しましょう」

「では、クロノ執務官、ルシリオン。ごゆっくり」

フローリアン姉妹の製作者を予想外にも褒めちぎったスカリエッティは、ウーノとチンクに引っ張られるように半ば強制退室させられた。それを見送った後、俺とクロノの目の前に2台のベッドがあり、そこに横たわっている病院服を着たフローリアン姉妹へと向き直った。
スカリエッティとシスターズ、ティファレト医務官の協力でそのダメージを回復させた彼女たち。スカリエッティから何かしら変なことをされなかったかと警戒したが、治療に携わったウーノとドゥーエ、クアットロとチンクが思った以上にしっかり者だったこともあって、奴は早々変なことが出来なかったようだ。

「それでは、目覚めたばかりで申し訳ないですが、事情聴取を行わせてもらいます。管理外である未来からの来訪者であってもあなた達には黙秘権が発生します。ですが、出来れば、包み隠さず話してもらえると助かります」

「話します、全部。この世界の人たちに迷惑をお掛けしないように、と決めていたのですが、もうこれ以上、私だけでは抑えきれませんし」

「っ!」

観念したアミティエの言葉に、キリエがギュッと布団を鷲掴んだ。ここまで独りで頑張って来たのが、報われないままとうとう終わりを迎えたんだ。悔しいだろうな。

「それでは改めて確認を。あなた達2人は、未来からの渡航者、である。そうですね」

「はい。何年後から来たという詳しいことは話せませんが・・・」

「それで結構です。キリエ・フローリアンさん。あなたは、何らかの運命を変えるために過去であるこの時代、そしてこの世界へとやって来て、システムU-Dを手に入れようとした・・・」

事実確認するかのようなクロノの問いを聞き、アミティエがキリエへと顔を向けた。キリエは小さく溜息を吐き、「ええ、そうよ」と彼女もまた観念したようで話し始めた。時間移動という現代ではもちろん、現代以上にそういったオカルト的な技術に優れていた俺たちの時代でも、完全には成し得なかった技術を以ってこの時代へ来た動機を。

「わたしやお姉ちゃんの故郷、エルトリア。その世界がゆっくりと、でも確実に死へと向かって行ってる
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