暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos48父の夢/娘たちの願い〜Florian family's Dream〜
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様! ボクの電撃でバッチバチのコッゲコゲにした後、バルフィニカスでバッラバラに斬り裂いてやるぞ!?」
「上等ですわよ! ヒエッヒエのコッチコチに凍らせた後、コッナゴナに砕いて差し上げますわ!」
一触即発。レヴィちゃんはアイルちゃんの頬を両手で左右に引っ張って、アイルちゃんはレヴィちゃんのツインテールを引っ掴んだ。まさかマテリアル同士の本気バトルに発展しちゃうなんて誰が思うんだろう。私たちは慌てて2人を引き剥がしにかかる。
「「はぁはぁはぁはぁ・・・!」」
頬を強く引っ張られたことで真っ赤に腫らしたアイルちゃんと、髪を引き千切られるちゃうかもっていう程に引っ張られて涙目なレヴィちゃん。マテリアルの子たちって仲がいいって思ってたんだけど、何か鬱憤でも溜まってたのかなぁ。
「とりあえず、アースラへ行こう?」
「そうだね。落ち着ける場所でゆっくりと話をしようよ」
フェイトちゃんと私でレヴィちゃんとアイルちゃんにそう提案するんだけど、「冗談ではありませんわよ」アイルちゃんが自分の腫れた頬を自慢の氷結で冷やしながら却下を下してきた。
「でもさ、あんた達もどうせ自力でヤミちゃんを止められないんでしょ?」
「だったらみんなで協力した方が良いと思うんだ」
アリサちゃんとすずかちゃんがそう諭しても、「何度も言いませんわよ。冗談ではない、と、私は」って聞いてくれない。
「じゃあ、そっちには何かあるの? ヤミちゃん――砕け得ぬ闇の停止方法が」
「もしあるんやったら、わたしらがそれの手伝いをするってゆうのはどうやろ?」
シャルちゃんとはやてちゃんも続くけど、「くどいですわよ」アイルちゃんはやっぱり聞いてくれなかった。そして「レヴィ。行きますわよ」ってレヴィちゃんの手を取ってどこかへ去ろうとしたら、「アイル。待って」レヴィちゃんが留まった。
「もしかして絆されましたの、レヴィ? 管理局は私たちの敵ですわよ。きっと上手いことを言って、私たちをまた封印する気ですわ。私には、あなたも含め、他のマテリアルを護る義務もありますの」
「シュテるんは言ってた。ナノハが良い魔導師だって。ボクはナノハと話したんだ。U-Dを助けたいんだって。たぶん、嘘じゃない」
まさかシュテルがそんな風に思われてたなんて考えもしなかったから驚いた。アイルちゃんの眉がピクッと引きつく。レヴィちゃんは「ボクらは自由になりたい。だけど、U-Dも一緒の方が良い」って続けた。
「いい加減にしてくれませんか、レヴィ。それが真実、本音であると思うんですの?」
「なんとなくだけど」
レヴィちゃんとアイルちゃんの間にまた不穏な空気が。いつでも止められるようにスタンバイしようとした時、「え・・・!?」2人が急に黙りこんじゃった。
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