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Epos48父の夢/娘たちの願い〜Florian family's Dream〜
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とアルフさんが、「ああん!?」おでこをごっつんこさせて睨み合い。それを止めるのがフェイトちゃんで「もう、ケンカしないで!」って2人の間に割って入った。

「ふんだ! もう話せることは話したぞ!」

「あ、レヴィちゃん! 返答は!?」

「ボクひとりに決められるわけないだろ。王様が最終決定権を持ってるんだ。勝手に決めたらボクが怒られちゃうだろ。あくまでボクがするのは話して聴くことだけ」

ディアーチェちゃんの魔力光――紫色をしたグレープ味のキャンディだけを振ってそう答えてくれた。するとはやてちゃんが「それじゃあ王さま達が目覚めるまで、一緒に居ってくれるか?」って手を差し伸べた。私やフェイトちゃんも「お願い」ってレヴィちゃんに頼み込む。

「むぅ・・・。もう1個コレをくれたら考えないこともない」

舐めきって無くなっちゃったソーダ味キャンディのお代わりを御所望なレヴィちゃん。フェイトちゃんとはやてちゃんが「はい、どうぞ♪」それぞれキャンディを取り出すと、「いいだろう、居てやろう!」って胸を張ったレヴィちゃんの目は爛々と輝いてキャンディに釘づけ。早速キャンディを頬張るレヴィちゃんを温かく見守っていたら・・・

「レヴィぃぃぃぃぃーーーーーーーッ!!」

怒りの沸点越えを示すかのような怒声が遠くから聞こえてきた。声のした方へとみんなで顔を向けると、そこには全身真っ白なすずかちゃん――じゃなくて、アイル・ザ・フィアブリンガーちゃんが居た。そのアイルちゃんの後方にはすずかちゃんとシャルちゃん、そしてすずかちゃんに抱っこされたアリサちゃんの姿が。

「あ、アイルだ! おーい!」

「おーい、じゃありませんわよ! 一体何を喋りましたの!? いえ、そもそもどうして喋ってしまいましたの!?」

アイルちゃんが私たちを突き飛ばすようにしてレヴィちゃんの真ん前で急停止、レヴィちゃんに詰め寄った。

「別に知られて困るようなことは話してないぞ。ボクとアイルだけが再起動して、外からシステム全体の復旧をしてるってこと、王様たちの目覚めがいつになるか判らない、ってことくらい」

「十分喋ってますわよ、このアホ、バカ!」

「アホとかバカとはなんだ! アイルだって、自分のオリジナルのお嬢様やフラムのオリジナルの熱血、それに赫羽と一緒じゃんか! どうせ負けたんだろー、やーい!」

すずかちゃんをお嬢様、アリサちゃんを熱血、シャルちゃんを赫羽と呼ぶレヴィちゃんは、怒りのボルテージ限界突破なアイルちゃんに向かって舌をベーッと出した。

「カッチーン、ですわ! 力だけのマテリアルに、頭の良さを期待する方がそもそもの間違いでしたわね! ああ、申し訳ありませんでしたわ、頭空っぽの力持ちさん!?」

「プッチーン! なんだと、この似非お嬢
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