第三章
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いたその時から家に帰って夕飯前になってもまだそのことで後悔していた。
それで夕食を食べている時にだ。祖母に言われたのだ。
「どないしたんや?困った顔して」
「別に」
「別にっちゅうのは何かある時に言うことや」
祖母は昌美の言葉を聞いてすぐにわかったのだった。
「ちゃうか?そやろ」
「そやろって言われたらそやけど」
隠せないとわかると無駄な努力はしない昌美だった。
「それで何や?」
「この前の白砂糖のお菓子あったな」
「昨日のクッキーやな」
「そや。それなんやけれど」
リビングで困った顔をして座り込んでいた。祖母はその横で気分よく食事の茶を飲んでいた。そのうえで孫娘の話を聞いているのだ。
「武蔵君それ食べてから言うてん。黒砂糖のお菓子も食べたいって」
「あっ、それはええことやん」
祖母は昌美のその言葉を聞いて顔を一気に晴れやかなものにさせたのだった。
「そやったら作ったらええやん」
「うち作ったことないで」
昌美は困った顔で彼に言葉を返した。
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