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黒砂糖
第一章
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った。
「白い砂糖の甘さとまたちゃうんやな」
「そうや。白い砂糖には白い砂糖の甘さがあって」
 こう昌美に教えてきた。
「それで黒い砂糖には黒い砂糖の甘さがあるんやで」
「そうなんやな。これが黒い砂糖の甘さなんやな」
 まだ舐めている。その甘さをまだ味わっていての言葉だ。

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