第一幕その十
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「麦茶ですね」
「そうよね」
「とてもよく冷えていて美味しいです」
その麦茶だというのです。
「色は違いますけれど」
「そうね、それじゃあね」
「この麦茶も飲んで」
そうしてというのです。
「王立大学に行きます」
「皆でね」
「そしてムシノスケ先生にもお会いして」
「お話しましょう」
「スポーツのことも」
「恵梨香はどんなスポーツが好きなの?」
ドロシーは恵梨香にそのことも尋ねました。
「具体的には」
「テニスですね」
「それが好きなのね」
「はい、オズの国でもテニスは」
「してる人が多いわよ」
こう答えたドロシーでした。
「男の子も女の子もね」
「そうなんですね」
「ええ、私はあまりしないけれどね」
ドロシーはテニスについてもこうでした。
「オズマ達とすることがあっても」
「それでもですか」
「やっぱり私のスポーツはね」
「旅行なんですね」
「そうなるわね」
「ドロシーさんは本当に旅行がお好きなんですね」
「冒険にもなるけれどね」
ドロシーだけでなくオズの国にいるとです、只の旅行が物凄い大冒険になることは往々にしてあることなのです。
「旅行は好きよ」
「そうなんですね」
「そう、だからね」
「今回の旅行もですね」
「冒険になるかもね」
「けれどそれでもですね」
「その冒険をね」
例えです、普通の旅行がそうなってもです。
「皆で楽しみましょう」
「テニスみたいにですね」
「そういうことよ。それにしても恵梨香はテニスが好きなのね」
「そうです」
「日本人というと」
「空手や合気道と思ってたけれど」
武道です。
「そうじゃない娘もいるのね」
「そうなんです、日本人でもです」
「テニスをする子も多いのね」
「そうなんです、ただ」
「そうしたものをする娘もなのね」
「多いんです」
武道もだというのです。
「そうした娘も」
「そうなのね」
「私武道も苦手じゃないですけれど」
そちらは、でした。恵梨香は。
「やっぱりテニスが一番ですね」
「そういうことね。じゃあ今度オズマとしてみたらいいわ」
そのテニスをというのです。
「他の皆ともね」
「はい、じゃあその機会があれば」
そうしたこともお話しながらデザートも食べてでした、そのうえで。
一行は王立大学に向かいます、その行き先はといいますと。
東の方です、カルロスは皆と一緒に歩きながら案内をしてくれるドロシーに尋ねました。
「東の方ですから」
「そう、王立大学はね」
「マンチキンにあるんですね」
「そうよ」
その通りというのです。
「あそこにあるわよ」
「そうですか、マンチキンですから」
「青よね」
「はい、青ですね」
まさにそうだとです、カル
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