暁 〜小説投稿サイト〜
僕の召使いは黒歴史の魔女
欲のなさは時に罪なり?

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突然のことなのだが、先月父と母が宝くじを買ってきた。父は年末ジ○ンボ母はロ○6を買い年末ジ○ンボで4億、ロ○6で3億4000万当てた。正直これはあり得ないとも言って良いほどあり得ない。つまりあり得ないのだ!!まぁ、現に起きてしまった上に通帳にもしっかり元々貯めていた金額と含め7億8000万入っている。
だが宝くじなど我が家では一つの運試しでしかなく、当たったことは実に嬉しいし気分もいい。問題なのは我が家の人間は金の管理はしっかりしているが使おうとしない。簡単に言えば宝の持ち腐れとも言える。そこで先日家族会議が開かれた。
「父さん、母さん……このお金どうすんの………?」
「どうしましょ。我が家じゃそんなに使わないし普段どうりの生活で良いと思うのだけど」
「そうだなぁ、変に使うのももったいないしなぁ」
「でも、あったらあったで……何か怖くない?」
「そうねぇ」
などと堂々巡りにこんな話を2時間続けたうちの家族は最終的に
「そうだ、メイドさん雇わない?何だったら家政婦さんでも良いから」
と母の一言でメイドを雇うことになり、面接用にHelloワークや掲示板に貼ったところ……30人近く集まってしまい面接を3日に分けて行うことになりました。
1日目
正直ばいとをやるがごとく軽い気持ちの奴が多い。一人目は私はこの家で頑張っていきたいと堅いことを並べてはいたが、最後の10人目に至ってはどうでも良いと言わんばかりの態度だった。こんなんでメイド雇えるんだろうか。
2日目
今日はまともな奴が多い。暑く語る仕事熱心な人ばかりだ。だが、なぜか男性ばかり。募集は男女問わないが出来れば自分も大人だけあって、女の子が来て欲しかった。
3日目
最後の10人はこれと言って目立ったところはなし。駆け込みでやってきた人はいたが面倒なので明日に回すことにした。
そんなこんなで残ったのは30人から3人に。まぁ、妥当な数字だがだだの二階建ての民家に3人もメイドやらは必要無い。一人はかなりお堅いお姉さん的なイメージ。名前は黒岩 美剣、この人の親はよほど厨2なのだろう(汗)次は自由奔放で落ち着きのない小さめの女性。名前はタリア・ティトロイ。最後は唯一の男性で紳士的人でウル・シュバリエ。正直皆個性も強く楽しそうでなのもしそうだ。一人は頼もしさにはかけるけど(汗)
結局決めることができないと家族の意見で一人に一人づつ付くことになりタリアさんが自分の担当になった。
でもまさか、この人が歴史的にも存在的にもこんなにも危険な存在だとは正直この時点で分かるわけもないのでした。
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