暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos47律のマテリアルO/氷災の征服者〜Oighear The Fearbringer〜
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に」

「照れてなどいないですわよ! どーこを見てそう思ったのですの!?」

――シュルシャガナ――

顔を赤くして喚きながら冷気の砲撃を発射してきたアイルちゃん。やっぱりそんなに悪い子じゃないみたい。だって、マテリアルの目的ってどうやら自由になることみたいだから。何百年もの間、“闇の書”だった“夜天の書”のずっと奥に押し込められていて、不自由してたって話だから。

「まったく、まったく、まったく!」

なんかブツブツ言いながら砲撃を撃ち続けてくるアイルちゃんに「あの、良い雰囲気だからこのまま戦闘を止めて話を――」って話しかけるけど、「だぁかぁら! どこが良い雰囲気かっつうの、ですわ!」怒鳴られちゃった。

「あぅー」

「いいから、掛かって来るがいいですわ! その生意気な口を凍らせて閉じさせてあげますから!」

――イシュタル――

アイルちゃんが両腕を空へと向けて魔法陣を展開。その魔法陣から猛吹雪を発射。その吹雪が空で渦を巻いたかと思えば、「雪・・・?」が降って来た。ううん、違う、雪じゃない。雪の結晶だ。直径1m近い雪の結晶が無数に降って来た。

≪お気を付けて、スズカ! 魔力で出来た結晶ですわ、触れるとダメージを被りますわ!≫

「あ、うん!」

ユラユラと降って来るから軌道が読みづらい。しかも「イガリマ!」冷気弾も十数発と紛れ込ませてくるから厄介。結晶に触れないように、冷気弾に当たらないように気を付けながら空を翔ける。

「レフリジレイト・エア!」

私を中心として冷気の竜巻を発生させて、頭上から降ってくる結晶の雨や冷気弾を防御。冷気弾を全弾防御したのを魔力の気配で確認。竜巻を頭上へと放って、結晶を生み続けてる空に渦巻く吹雪を破壊する。

「ラマシュテュ!」

「きゃあ!?」

私の両手首と両足首を捕らえる氷の茨。バインドブレイクを割り込ませるより早く「私の勝ちですわね」アイルちゃんが私の目の前に来た。アイルちゃんがスッと私の頬に触れて「いかがです? 私の氷結魔法は」って胸を張った。

「・・・私の負けです」

≪申し訳ありませんわ、スズカ。私の力不足でしたわ≫

「ふふ。シュテルもレヴィもフラムも、オリジナルを相手に引き分けることしか出来なかったようですが。ディアーチェと同様にオリジナルに勝利した私こそ、マテリアルのナンバー2ですわ」

アイルちゃんが笑っていると、頭上から「そんじゃ、こっからは第二戦ってことね!」そんな声が。見上げてみると、ずっと高い空には紅い翼を羽ばたかせた「シャルちゃん!」と、こっちに向かって急降下して来てる「アリサちゃん!」の姿が。
アリサちゃんが手にしてる“フレイムアイズ”の刀身には全てを焼き払うような炎が渦巻いていた。バーニングスラッシ
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