暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos47律のマテリアルO/氷災の征服者〜Oighear The Fearbringer〜
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に負けているの。いや、すずかちゃんが負けるとは思えないし、魔力量が全てじゃないと思うし、でも・・・』

そんな気はしてた。アイルちゃんと真正面から対峙した時、魔力量の違いが大きいって。エイミィさんは続けた。援軍を寄越そうか、って。でも断る。勝ち負けじゃないから。

『――判った。でも一応、欠片討伐を終えた子を向かわせるね。それまでに勝敗がついていればいいし、ついていなかったら・・・』

「あ、はい。その時は、それでいいです」

エイミィさんとの通信が切れる。通信の最中でも続いてたアイルちゃんの射砲撃弾幕。うー、どれだけ撃てば気が済むんだろう。

「逃げているだけでは私は止められませんわよ、オリジナル・・・!」

「私、月村すずか、って名前です! 出来れば、そう呼んでくれると嬉しいなぁって!」

「私に勝つことが出来れば考えて差し上げますわよ、オリジナル!」

――ラマシュテュ――

アイルちゃんの前面に展開された翡翠色のミッド魔法陣から8本の氷で出来た茨――アイシクルアイヴィが伸びて来た。アレは防御魔法を避けてまで対象を捕まえようとしてくるから、「しょうがないよね・・・」茨の数の分だけフローズンバレットを発射して迎撃する。

「誘導操作もなかなかですわね。さすがは私のオリジナルですわ♪ ですが、私はあなた以上の力を得ましたのよ。たとえば・・・ティアマト!!」

「わわっ!?」

足元から、氷で出来た先端が六角錐の柱が10何本と突き出して来た。慌てて回避飛行。避けた先にもまた突き出して来たり、避けようとした先に突き出して来て妨害して来たり、少しずつ包囲されていっちゃう。

≪スズカ、上ですわ!≫

「う、うんっ!」

上昇を始めたと同時、私を閉じ込めるように氷の柱が頭上で折り重なるように突き出して来た。私は「バスターラッシュ!」砲撃を発射して、柱の1本の先端を撃ち抜いた。その隙間から脱出した時。

「上手く誘われてくれて感謝ですわ、オリジナル!」

――エチムミ――

私の頭上で待ち構えていたアイルちゃんの足元の魔法陣から、冷気の竜巻が落ちて来た。私の魔法、レフリジレイト・エアの別の使い方だ。避けようにも直径が広すぎて無理。だったら「アイスミラー・ロングサーペント!」シールドを七重に重ねて完全防御。
竜巻の先端と1枚目のシールドがぶつかる。1枚目がすぐに砕けて2枚目に衝突。2枚目もすぐに砕ける。次に3枚目・・・も砕けて、4枚目、5枚目、6枚目と砕けちゃった。最後の7枚目に衝突。これまでのシールドのおかげで勢いが弱くなってくれているから、すぐには砕けない。

「やりますわね! アリサとの決闘前のストレッチとしては十分ですわよ!」

「私としては、話が出来るだけでいいんだけど・・・!
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