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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第九十話 本人の知らぬ間に厄介事は忍び寄る
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など知りもしないだから、簡単にハト派だと信用するのは当然危険が伴う。
だからといって事前にエステートを紹介するための場を設けたらパイプ役にすることを周囲に言っているのと変わらない。
だが何かのついでに士郎とエステートが会っただけならば、仮にエステートをパイプ役しているだ云々言われたとしても偶然だと白を切ることはできる。
しかし同じ席にいるのがクラウンと士郎が信用できる者達のみで、話を他の人間に聞かれる心配がないという条件があるとなかなかいいタイミング無かった。
「彼女は私の従姉妹にあたる者だからな信用してくれると助かる。
当然だが魔術に関することについても私と同様の意見だ」
「了解しました。中将のご紹介です。
何か連絡を取りたい際はエステート補佐官に連絡をさせていただきます」
「よろしくお願いします」
士郎とエステートは握手を交わし、今後の連絡先を交換する。
連絡先の交換が済み。
「さて、本題に入ろうか」
クラウンの言葉にリンディ達も姿勢を整える。
その様子を見ながら士郎は一瞬、プレシア、フェイト、アルフのテスタロッサ一家を見つめる。
(フェイト達を呼んだということは魔術絡みではなさそうだが、いい話なのか、悪い話なのか。
前者であればいいが)
ジュエルシード事件の後、士郎がプレシアを自由にするために受け渡しが決まった時もフェイトの同居を認めないと言ってきたりと面倒事があったので、内心で眉をひそめる。
「プレシア・テスタロッサ、フェイト・テスタロッサ、今はテスタロッサ・ハラオウンだったね。
その両名が地球に住む際の児童保護局からの話は覚えているかい?」
「ええ、『虐待という前歴を持つプレシアをフェイトと同居させることを容認できない』でしたか」
「その通りだ。
まあ、実際には魔術師という未発見の技術を所有する者に失効したとはいえ条件付SSランクにAAAランクの魔導師とその使い魔が戦力として加わることを危惧したタカ派の策略なのだがね」
やはりそうかとやれやれとため息を吐く士郎。
「だが今回、フェイトさんには闇の書事件での功労者としての勲章、さらにプレシア研究員は貴重な技術提供と新たな技術開発と管理局への貢献がとても大きい。
さらには嘱託とはいえ局に所属してくれる士郎君の機嫌を損ねるのはタカ派としても意見が分かれるから好ましくない」
士郎はクラウンの言葉にタカ派の内部の意見に察する。
タカ派の内部も一枚岩ではない。
魔術技術の解析のために嘱託などではなく、徹底的に解析をするべきだと言う者。
こちらに刃が向く心配は回避し、戦力となっているのだからしばし静観をするべきだと言う者。
どれだけ管理局に利用できる技術かわから
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