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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第九十話 本人の知らぬ間に厄介事は忍び寄る
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う予定が入っている。
フェイトとアルフはそれで今年の仕事が終わりだが、士郎とプレシア、リンディは士郎の適性検査の立会い、今後のデバイス開発の打ち合わせなど今日はまだ帰れそうに無い。
「さあ、まだ予定は詰まってるから着替えたらクラウン中将のところに行きましょうか?」
「了解した」
「はい」
「了〜解」
リンディの言葉に士郎達も動き出す。
ちなみに士郎の本当の年齢が三十前後と聞いた時、君付けをやめようとしたのだが
「肉体に引き摺られて経験は積んでいますが、大人びた子供程度なので今まで通りでいいですよ」
との士郎の言葉でリンディをはじめとする他の面々も特に呼び方は変えていない。
「じゃあ、また後でね」
なのは、クロノ、エイミィと別れて士郎達はクラウンの執務室に向かう。
着替えて到着した執務室の入り口で
「失礼します」
リンディが入室を求め、開いた扉にリンディを先頭に士郎、プレシア、フェイト、アルフと入室する。
「よく来てくれたね。
掛けて楽にしてくれ」
クラウンに薦められるまま、一行は執務室のソファーに腰掛けた。
そのタイミングにあわせて一人の女性がコーヒーを用意してくれる。
「そういえば彼女とは初めてだったね。
カーラ、自己紹介を」
「はい、中将の補佐官兼務秘書を勤めております。
エステート・カーラと申します」
「魔術師、衛宮士郎です」
クラウンの直接の部下が出てくることに内心でどういうことなのか思考を巡らせながら、士郎はエステートと自己紹介を済ませる。
だが士郎は、正直首を傾げていた。
「疑問かね?」
「はい。
このタイミングで彼女を私に紹介した意図が正直に言えば。
魔術師に肯定派、否定派の両方いる状況で初対面の相手をいきなり信じるのは難しい事は理解されているはずですが」
「士郎君の言うことはもっともだ。
彼女を紹介したのは私と直接連絡を取るパイプ役にと思ってだ」
クラウンの言葉にリンディ達が目を丸くするが、士郎は表情を変えることなく次の言葉を待つ。
「嘱託魔導師として士郎君が今後管理局の一員となるが、一嘱託局員が中将階級の人間と直接連絡を取るのは士郎君が魔術師ということを考慮しても目立ってしまう。
タカ派に余計な刺激を与えないというわけでも仲介役が必要だった。
本当はもう少し早く紹介だけはしておくつもりだったんだが、いいタイミングが無くてここまで遅くなってしまった」
士郎もようやくここで紹介された意味を理解した。
士郎が魔術という技術を持つが故に初対面の局員を完全に信用していないことはタカ派もハト派も既に知っている。
ましてや士郎は局の上層部の力関係や派閥
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