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魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
80話:出張任務 地球へGO!
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るんだ、後でいちゃもんつけられたりしたら、余計面倒だ」
アリサを宥めるような声色で言う龍也に、アリサは「むぅ…」とむくれるような声を上げて、意外と素直に俺の頭を放した。
「あぁ、そこのガキ共の為に自己紹介でもしとくか。駆紋 龍也だ、一応こいつらの親友認定されている。バニングス共々、よろしく頼む」
「「「「よ、よろしくお願いします…」」」」
アリサが止まったのを見た龍也は、度重なる事態に呆けていたフォワード陣四人に向かって自己紹介をした。
というかおい……
「止めてくれたのは嬉しいんだが、なんでお前がここに?」
「あの車は俺ので、俺が運転していたんだ。アリサは早く降りたいって言って行っちまったが、さすがに車を放置していく訳にはいかなかったからな。別の場所に停めてきた」
そうだったのか……。
しかし意外だな、アリサがこいつの車に乗るなんて。龍也がアリサを素直に乗せているのも意外だ。
「そういえば、カオルの方はどうしてる?あいつのことだから、一緒に来てるもんだと思っていたが…」
「あいつは今日は大学の方だ。といっても作品の仕上げで、そこまで時間はかからないらしいから、途中で合流するだろ」
そうか…あいつも頑張ってんだなぁ……
「そっちは…はやてがいないようだが?」
「そうね、どうしたの?」
「あいつは単に別行動なだけだ」
「多分すずかの方の転送ポートを使って来ると思うよ」
管理局が使う転送ポートは、管理外世界の地球には二つだけ。アリサが待機所として提供してくれているこの場所と、親友の一人―――月村 すずかの家の、猫がひしめくの広い庭だ。
俺達が今回使ったのは前者の方。はやて達は別ルートなので後者の転送ポートを使うことになる。
「それじゃあアリサはこれから会うことになるかもしれないな、はやてに」
「そうね。この後すずかと会う予定だったから、もしかしたら会えるかも」
「じゃあすずかちゃんによろしく伝えておいて。わかんないけど、会わずに戻っちゃうかもしれないから」
「わかったわ」
「龍也はこれから予定あるのか?」
「あぁ、これからバイトだ」
「お前も頑張るな…そんなことしなくとも―――っと、これ以上は言わない約束だったな」
「親を頼るのは嫌いでな」
それじゃあ頑張れ、と二人して同じことを言い残し、アリサと龍也は去っていった。
因みに二人共龍也の車に乗って……ま、気にするまでもないか。
「それじゃ、まずはコテージで今回のミーティングだ」
「これからは仕事だから、しっかり頑張っていこうね」
「「「「は、はい!」」」」
フォワード陣の元気な返事を背中に受け、俺達はコテージの方へと向かっていった。
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