暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
80話:出張任務 地球へGO!
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やってきてわかっている。

まぁ最初に確認してくるところから察するに、仕事ではなさそうだ。多分だべりかな?

「それで?ご用件は何かな、狸さん?」
『狸言うな!いや、私からは一つ確認したいことがあるだけなんやけど……』

意外に深刻そうな顔をするはやて。言葉を一旦切ってから、一拍置いて再び口を開いた。

『士君、最後に帰ってから、どれぐらい経ってるか覚えとるか?』
「………」

はやての言葉の真意を理解するのに約二秒、年月を数えるのにも同じぐらいかけ、約五秒程の間を作ってから口を開いた。


「…三、四年は帰ってない…かも……」









六課隊舎の屋上ヘリポート。そこには六課のJF704式ヘリコプターが鎮座しており、その横では既に四人のフォワード陣が立ち並んでいた。

「出張任務かぁ……初めてだね、ティア!」
「そうね。前の部隊じゃ他世界への出張はなかったから」
「管理外世界だって言いますけど、いったいどこなんでしょう?」
「まだちゃんとしたことも話されてませんし…」

訓練や任務を通して、当初より仲が良くなっている四人。それぞれが思い思いの事を言い、楽しそうに談笑していた。
そこへ屋上の扉が開き、奥から誰かが屋上に入ってきた。どうやら入ってくるのは二人らしい。

四人もそれに気づき、そちらに目を向ける。
栗色のポニーテールに、金色のロングヘアー。すぐに人物を特定した四人は、声をかけようとした……が、その前にあるものを目にし動きが止まった。

「あ、四人共もう来てたんだ」
「お疲れ様、準備はできてるよね?」

「くっそ、離せ!なんでヘリポートに連れてかれるのに、両手両足縛られなきゃいけねぇんだ!?」
〈自業自得だと思います〉
「相棒にまで裏切られた!?くっ、HANASE!AIBOー!AIBOーッ!!」

やってきたのは勿論、四人の上司にあたるなのはとフェイト。そして四人が動きを止めた理由は、二人の後ろで二人の魔力光のバインドで縛られ、引きずられている士だった。

「あ、あの……なのはさん? 士さんを引きずっているのはいったい―――」
「ティアナ、世の中には知らなくていいことがあるんだよ?」
「あっ、はい。わかりました」
「ティアナ!? 引き下がるの早くないか!? もう少し俺を助ける努力をしてくれよ、頼むから! なのはの眼力に負けるな!」

質問しようとしたティアナがなのはの様子を見て早々に諦めてしまい、士は悲痛な叫びをする。
しかしティアナはそれを耳に入れない。何故ならこれ以上首を突っ込んだら、なのはの怒りが自分に向かいかねないからだ。

そう、今なのはは何故か怒っていた。ついでに言えばフェイトも、なのは程ではないが十分怒っていると言えた。
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