暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
ライト:本選2
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ペイルライダーと共にバギーで爆走すること数分、五人のプレイヤーを倒し、他のプレイヤー達も倒していると推測し、残り十五、六人。
ライトとペイルライダーは、デス・ガンの次なる狩り場を探しては行く行く先でプレイヤーと遭遇するので、いい加減ストレスが溜まりに溜まって来ていた。
「ライトよぉ……何処に死銃が居るんだよ」
「んなもん、俺に質問をするなぁ!!」
何処ぞの刑事を彷彿とさせる台詞を吐きながら、ライトはバギーを走らせる。
「第一、あの野郎の標的に問題が在るんじゃねぇの!?ペイルの時はあんなチンケな銃で撃とうとするし……ん?」
すると、ライトは目の先に居るプレイヤーを見付けた。確か、プレイヤー名は夏候惇(カコウトン)だったか。それと戦って居るのは……あの長い黒髪。間違い無く、男の娘キリトである。
「ロード、バレットアイズ」
<あいあ〜い!了解♪とりゃ♪>
すると、すぐに右目だけが紅く染まり、銃撃眼となる。そして、右手でバレットM28を持つと、夏候惇に合わせる。
「ファイア」
その言葉と同時にトリガーを引くと、反動により右腕が後ろに弾かれる。
だが、弾丸は寸分狂わず夏候惇の頭を射ぬく。
夏候惇はHPを全損させ、倒れ込む。
それを呆然と見ていたキリトの方にバギーを移動させると、キリトがライト達の方に向く。
「さっきの、ライトかよ撃ったの」
「そ、俺。つーか、お前一人か?」
「いや、シノンも一緒だよ」
キリトがそう言うと、シノンが此方に歩いてきた。
「あら、ライトロード。まさか戦いに来た……訳じゃ無さそうね」
「当たり前だ。コイツから聞いてると思うけど、俺もその方面なんで、協定結ぼうぜ?」
ライトは言うと、シノンが呆れた。
呆れる要素が一体何処にあったのだろうか。
「キリト、今の戦闘音で、もっと集まってくる。何処かに移動しないと」
「ああ。ライト達も良いよな」
ライトとペイルライダーは頷くと、鋭い視線をすぐ近くの川面に向けた。
「確か、あの野郎は川に逃げ込んだんだよな?」
「ああ。恐らく死銃は川沿いを北に向かった筈だ。一旦何処かに身を潜めて、九時の<サテライト・スキャン>で次のターゲットを決める気だろう」
「だな……まぁ、彼奴の武装を見る限り、狙撃手だよな。確か、遮蔽物の少ないフィールドは苦手だったっけ……」
ライトの言葉にシノンが頷く。
「ライトロードの言う通り、遮蔽物の少ないオープン・スペースは苦手のはず。でも、ここから北に行くと、川向こうの森もすぐに途切れる。その先は、島中央部の都市廃墟まで、ずっと見通しが良い野原よ」
「つまり、次の狩り場はそこか………」
ライトはそう言うと、ペイルライダーが頷く。
「てこたぁ、次の場所は決まりだな。俺らも都市を目指そう。川岸を走りゃ、左右からは確認されねぇ」

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