暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
ライト:本選2
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
……解った」
キリトは頷き、ライトは武器を両手に持つと、バギーから降りて、移動し始めた。






























暫くキリトの先導で走っていると、都市廃墟に侵入した。
「追い付かなかったね」
シノンがそう囁く。
「……まさか、何処かで追い抜いちゃったとか……」
シノンのその言葉を、ライトは否定する。
「それは無いな。走りながら川を確認したが、それの確認は出来なかった」
すると、ペイルライダーが言う。
「それじゃあよ、もう死銃は都市廃墟の何処かに潜伏してるって事かよ!」
「だろうな……。っと、九時のスキャンまで後三分か」
ライトが言うと、キリトが口を開く。
「シノン、この廃墟の中に居る限り、衛星の眼は誤魔化す手段は無いって事だよな?」
キリトの問いに、シノンは一瞬考えてから頷く。
「うん。前の大会じゃ、例え高層ビルの一階に居てもマップに映ったから。隠れるのに大きなリスクがある水中か洞窟、それ以外にスキャンを避けられる場所はないはず」
「OK。なら、次のスキャンで死銃の場所を特定したら、奴が誰かを撃つ前に強襲しよう。俺達三人が突っ込むから、シノンは援護を頼む」
「待て、キリト」
そこに、ライトが口を挟む。
「死銃はキャラネームじゃない。名前が解らなければ突撃しようがないぞ……。ま、おおよその検討は付いてる」
ライトが言うと、指を二本出す。
「まず一人は銃士X、次はステルベン」
「あれ?スティーブンじゃ無いのか?」
キリトの馬鹿さ加減にいい加減慣れたと思ったが、これは酷すぎる。
「テメェはメカトロニクス行ってるならちゃんと他の国の言語くらい勉強しろ!!あれはドイツ語で書かれてる。流石に意味は知らんが」
ライトは肩を竦めると言う。
「つまり、このどちらかがスキャンに映ればそいつが死銃だ。……っと、ちょうど三分経ったぞ」
ライトとペイルライダーは同時に端末を取り出すと、一気に調べあげる。
「「………居た(ぜ)!」」
暫くすると、ライトとペイルライダーは同時に言うと、端末を閉じる。
「今ここに居るのは<銃士X>だけだ」
「ステルベンが居ねぇって事はそいつが死銃だ。狙っているのは恐らく<リリコ>の野郎だ。今中央スタジアムからやや西に離れてる」
ライトとペイルライダーが言うと、キリトが頷き、シノンに言う。
「援護頼む」
「了解」
「よっしゃ、死銃を倒そうぜ」
「ああ」
キリトとライトが周囲を確認すると、前進の合図を出し、全員で北に全力で走る。
廃墟の半径七百メートルを一分かからずに走破すると、巨大な円形建築物が出現した。シノンのハンドサインで少し先のバスの陰に飛び込み、様子を窺う。
「……居た。彼処」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ