第5話 士郎「が」歩けばフラグに当たる
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nterlude−
「さぁ、着いたぞ」
あれから1分もかからずに千花の家の玄関前に辿り着いた士郎。
それを、こんな超イケメン年上男性にお姫様抱っこされるのがもう終わりなのかと、千花は嘆息を付いた。
そうしてやんわりと挫いた方の足に負担を掛けさせないように降ろす。
「それじゃあ大丈夫だと思うが、これからはこんな夜更けに出歩くのは自重するんだぞ」
「あっ、待ってください。えっと、小笠原千花です。今日は本当にありがとうございました!」
「ん?いや、解ってくれればいいのさ」
それじゃあと言おうとしたら士郎の懐の携帯から着信が入った。
「――――すまない、あっ、はい・・・・あー和成さん?えっと、その・・・・解りましたから今後気を付けますって。それでは」
電話相手との会話が終わったのか携帯をしまう。
「すまないが急いで戻らなきゃならないんだ。礼ならいいから、しつこいかもしれないがこれからも気を付けるんだぞ」
「あっ!?」
またしても、千花の返事を聞かずにその場から消え去る士郎。
千花からすれば、お礼と言うよりも名前を聞きたかっただけだった。あわよくば携番も聞きたかったが様だが。
「・・・・・それにしても超イケメンの上にすごい紳士だったな」
玄関前で立つ千花は、家に入る前にそんな言葉を零すのだった。
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