暁 〜小説投稿サイト〜
藤村士郎が征く
第5話 士郎「が」歩けばフラグに当たる
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
!?今なんつったべコイツッ!」
 「もう、殺しちゃいましょうよ西山さん!」
 「死刑!死刑!死刑!」
 「確かに生意気な奴だ。現実ってのを教えてやるかぁ」

 そう言うと西山と言う男が私を庇ってくれていた男性に殴り掛かる。
 その男性は巻き込ませまいと私を瞬間的に横にずらした。
 そのせいでこの人は顔を殴られていく。

 「シっ、シっ、シっ!」
 「やっちまってください!」

 そうして十発以上顔を殴られていた男の人から拳が引かれる。

 「どれどれぇ・・って!?」

 しかし、殴られていた人の顔には傷どころか痣も殴られた跡すらついていなかった。
 というか暗くてさっきから見えなかったが、褐色肌に銀髪でかなりのイケメンだった。

 「で?終わりか?まだ撃ち足りないなら、撃たせてやるぞ。どうせ蚊が止まったのと大して変わらん」
 「なっ・・な、な、な、舐めるなぁああ!!」

 ドン!
 西山―――モブDの渾身の一撃はまたしても士郎の顔にクリーンヒットした。
 いや、したはずだった。だが――――。

 「まさか今のが全力の一撃だったのか?だとしたら、最近のボクシングのプロ試験の基準は低いのか?まるで効かないぞ?顔マッサージにすら届いていないぞ?」

 直に拳を士郎の顔から引いてみれば、先程の連打と同じく痣一つ無く余裕ぶりを見せつけるだけだった。

 「「「「・・・・・・・(パクパク)」」」」

 モブDにとっては正真正銘、渾身の一撃だった。
 にも拘らず、この目の前の野郎は微かな痣すらない。
 今、このモブたちからすれば士郎はさしずめ人の皮を被った化生の類であろう。
 
 「さてと、ならば一応俺が手本を見せてやる、よっ!」

 そう言ううと同時に、シロウから一番距離を取っていっていたモブDの懐に瞬時に移動した後に、シロウが正拳突きをするようにモブDの顔面に拳を突き刺した。

 「グォオオオオオ―――・・ガっ!ご、ごっ・・・・」

 士郎の正拳突きの威力により何度かバウンドしていき最終的に10メートル跳んだ上、最後にが塵バケツに頭から突っ込んでいき糸が切れたマリオネットの様に動かなくなった。
 あまりの目の前の光景に士郎以外が押し黙る。

 「・・・・あっ!殴り倒したら手本を参考にさせられないな。まぁいいか・・・で、お前らは如何する・・・?」

 モブDを殴り倒した士郎が、次に標的をとモブ3人衆に切り替えた。
 しかし当の本人たちは逃げ腰になりながら立とうとするも、上手く立ち上がれずにいた。

 「おい」
 「「「ひぃ!!」」」

 どうやったのかわからないが、一瞬で3人を無理矢理立ち上がらせてから射殺すような睨む。

 「あれ(・・・)を片付けてから行け
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ