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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth16反撃開始・イリュリアを打ち砕け〜CounterAttackerS〜
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。待っていてくれ、まずはアムルを取り戻してくるよ」そう微笑んでくれた。

「みんな、聴いてくれ。私たちグラオベン・オルデンのこれからの行動を大まかに言えば、ミナレットを時間をかけずに破壊する事だ。別動隊であるクラウス達の率いるマクシミリアン艦隊と騎士団が王都の攻略中、他国への攻撃の心配を失くす。
ミナレット破壊後、私たちも王都へ侵攻。それまでにアンナが救出されていない場合、アンナの捜索、そして救出だ。アムル奪還、ミナレット破壊、王都への移動、アンナ救出とイリュリア王都での戦闘、かなり密度の濃い最後の戦いだ。みんなには無茶も無理も強いるかもしれない。それでも何としても成したい。力を貸してくれ」

アンナを最優先出来ない理由がそれだった。わたしは自分の事、アンナの事ばかりを見てた。でも今、ベルカは本当に大変な状況にある。アンナを優先するのはわたしの我が儘。だけどそんな状況の中でもオーディンさんは、そしてクラウス殿下たちもアンナ救出に協力してくれる。
それが何よりも嬉しくて。そしてオーディンさんを少しでも疑った自分が醜くて。オーディンさんに「ヤヴォール!」と応じるみんなの表情にもすでに迷いはなくて。ごめんね、アンナ。もう少しだから。みんな、アンナの為にも動いてくれてる。だからあと少しだけ待ってて。

「グラオベン・オルデン、出撃だ!」

オーディンさん、アギト、シグナムさん、シャマルさん、ヴィータ、ザフィーラさん、シュリエルさん、そして新しい家族のアイリ。みんなが空へと上がってアムルの方へと飛んで行くのを、姿が見えなくなるまでずっと見送った。

「よしっ。モニカとルファの手伝いに行こう・・・!」

負傷者の治療を、シュトゥラの医療技術団のみなさんとしているモニカとルファ。以前は一緒に医学を学んだ仲なのに、気が付けばすごく差をつけられちゃった。でも悔しくなんてなくて、ただ純粋に尊敬の念しかない。道は分かれちゃって、わたしなんかの医療技術なんて役に立たないかもしれない。でも何か、何でもいいから手伝えることがあれば。それで良いと思う。

「貴女が・・・エリーゼ卿、ですか・・・?」

「ふぇ?・・・・・・え?・・えええええええええ!?」

名前を呼ばれて振り返ってみればビックリ。だって、だって・・・「オ、オ、オオオ、オリヴィエ王女殿下・・・!!」憧れのオリヴィエ様がいたのだから。とにかくわたしがエリーゼである事を認めるために何度も頷く。
オリヴィエ様はわたしの狼狽ぶりにきょとんして、でもすぐに「はい。はじめまして。オリヴィエ・ゼーゲブレヒトです」と微笑んで下さった。わたしに右手が差し出された。握手を求められているのだと判って、

「は、ははははじめまひてっ。わ、わわ、わたた、わたし、その、エリ、エリーゼ・フォン・シュテルンベル
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